英国靴の老舗「チャーチ」とストリートブランドの「オフホワイト」が2度目のコラボ。名作靴の「CONSUL(コンサル)」をベースに据えた内羽根仕様の革靴が、6月29日(水)から発売される。大胆に空けられた大きな穴を、スタイリングでどう料理する?
イングランド中東部に位置する「靴作りの町」、ノーサンプトンで1873年に創業した正統派の英国靴「Church’s(チャーチ)」と、故・ヴァージル・アブローが2013年に設立したストリートブランドの「Off-White™(オフホワイト)」(※現名称)が2度目のコラボ。
「チャーチ」が誇るアイコンシューズである「CONSUL(コンサル)」をデザインベースに据えた内羽根仕様の革靴が、6月29日(水)から発売される。
本コラボ「Off-White™ c/o Church’s」の第2弾でデザインベースとして採用された「コンサル」は、1945年に登場した内羽根靴として世界的に有名。
日本語で「コンサル=領事」を意味する名作靴は、イギリスの政治家たちの多くがオックスフォード(内羽根)シューズを履いていたことから名付けられた。
ハイソサエティへの憧れとリンクする「チャーチ」の歴史における重要なマイルストーンが、今回のコラボで新たな境地へと昇華したのだ。
これは、故・ヴァージル・アブローが生前に思い描いていた「流星群(Meteor Shower)」のテーマをオリジンとする、ブランドのインスピレーション源でもある。果たして、「オフホワイト」ならではの発想で流星のイメージを「コンサル」と共振させた帰結は、シューズのボディ全体に施された円形の「穴」だった。
ちなみに、本コラボは今回で2回目。今年3月に発売された「Off-White™ c/o Church’s」第1弾のコラボベースとして採用されたモデルは、1953年に発表された名作靴の「Burwood(バーウッド)」。
従来のブラウンスエードからブラックのブラッシュドカーフスキンにアッパーを刷新し、シューズの外側には引用符のモチーフである「Special Events」の白文字がスクリーンプリントされていた。
ヴァージルの哲学である「Question Everything」(すべてを疑え)に根差した先進的な精神と、英国を代表するシューズブランドの矜持であるクラフトマンシップが融合した本コラボ。確かに高額ではあるが、もう二度と出会えないかもしれない。
裾野は広く、幅広いスタイルに足跡を残す最上質のオックスフォードシューズとして、今まで革靴とは縁遠かった大人男子にもお勧めしたい。