サンダル界の王者、ビルケンシュトック。完成された機能&デザインで、いつの時代も愛用者が多数。それゆえに、夏の足元はいつもビルケン一択!になっていませんか? この状況に一石を投じるべく、ビルケンの定番サンダル4型それぞれに強力な対抗馬をマッチアップ、徹底的に履き比べた。軍配やいかに?
ダブルストラップ対決
履き比べたのは…
本命BIRKENSTOCK Milano
毎日でも履ける快適さはビルケンの中でもナンバーワン! 津島大地さん
アリゾナに比べるとやや細身のダブルストラップに、太いヒールストラップが加わり、しっかりと足首までホールドしてくれるミラノ。ストラップと同色のバックルがミニマル。¥12,100/ビルケンシュトック(ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス)
対抗 1MARGARET HOWELL レザーサンダル
ハウエルらしい繊細さを感じられるデザイン 青木万希也さん
薄めのクレープソールに程よい光沢のある牛革を使用したナチュラルな佇まいで、マーガレット・ハウエルらしい世界観を堪能できる。植物由来のタンニンなめしで仕上げられ、履き込むほどに馴染み、自然な経年変化を楽しめるのも特徴。¥41,800/マーガレット・ハウエル
対抗 2foot the coacher OPEN TOE SANDALS
クラシックなデザイン。艶のあるレザーが大人向け 阪井元さん
オープントウサンダルをベースにしながら、甲と踵にアジャストできるストラップをプラス。足にぴったりフィットする履き心地のよさが特徴。ソールは柔らかくて軽いビブラム社のGLOXI CUTを使用。¥35,200/フット・ザ・コーチャー(ギャラリー・オブ・オーセンティック)
対抗 3SHAKA WEEKENDER KILT
見た目のボリュームに反して軽い履き心地に驚いた 秦拓也さん
南アフリカがルーツのサンダルブランド、シャカ。山地や砂漠に対応するためのナイロンテープやプラスチックパーツを使用しており、ボリュームあるデザインが特徴。そのアウトドア感と、履き心地のよさ、ともに楽しみたい一足だ。¥10,780/シャカ(ブルームーンカンパニー)
A.履き心地
やっぱりビブラムソールは信頼度100%!(阪井)
青木 ビルケンシュトックのフットベッドって人を選びませんか? 個人的には硬くて長時間履けなくて。
秦 わかります! が、医療用靴でもあるから履いているうちに歩き方が矯正されて痛くなくなるみたいですよ。
青木 なるほど。僕は馴染むまで待てないタイプかも…(笑)。ピタッと足の動きについてきてくれるマーガレット・ハウエルが好みでした。
津島 確かにソールが薄く柔らかい。
阪井 薄い見た目に反して重さはありましたよね? 個人的には、軽いほど楽に感じるのでビブラムソールのフット・ザ・コーチャーがよかった。
津島 同感です。軽いうえに、ストラップを調整してピタッとフィットさせるとインソールが足の裏に吸いついて、まるでスニーカーみたいな歩きやすさ。
秦 それと同じくらい歩きやすかったのが、シャカ。ソールがぶ厚くて、長時間履いても疲れなそう。
フット・ザ・コーチャーのソールはビブラム社のGLOXI CUTを使用。柔らかくて軽く、アウトドアだけでなく街履きにも適している。
B.合わせやすさ
必要なのは、コーディネートのハズシ役より引き締め役(青木)
秦 ビルケンが合わせやすいのは満場一致だと思いますが…。
津島 今日の発見でいうとシャカがいいと思いました。アフリカがルーツだからか、ヴィヴィッドな色のソックスと合わせると着こなし幅が広がりそうだし、ボリュームがあってどんなパンツともバランスがとりやすい。
阪井 スポーティに履いてもいいし、モノトーンでシックなスタイリングのハズシにもいいですよね。
秦 ただしシャカの場合はラフに見えすぎないように注意が必要。スタイリングにモードなエッセンスが欲しい。
青木 その点、マーガレット・ハウエルは足元で上品さを足せるから、Tシャツとショーツで過ごしたい夏には使いやすいと思いませんか?
津島 なるほど、あえてミリタリーパンツやデニムのタフなパンツと合わせてもいいし、裸足でもソックスでもしっくりきそうですね。
ワイドストラップが特徴のマーガレット・ハウエル。パンツとソックスをブラックでまとめればよりモードな雰囲気で履きこなせる。
C.デザイン
同じブラックでも、足元の印象が大きく変わる(秦)
阪井 シャカはこの中では異色。太いストラップが印象的で、足元にスポーティな存在感が生まれます。ほか3足はすべてブラックかつレザーですが…。
秦 僕がフット・ザ・コーチャーを1位にしたのはカジュアルさと上品さのバランスが素晴らしいと思ったから。
阪井 タフで厚めのレザーを計算し尽くしたカッティングで仕上げていて、武骨なのに美しい。ワントーンでミニマルなのも現代的です。
津島 ビルケンのミラノもストラップとバックルが同色でシャープに仕上がってます。フットベッドとのコントラストで、カジュアルに分類されるとは思いますが。
秦 ビルケンとデザインの方向性は似てますが、マーガレット・ハウエルはよりファッション性が高いかも。春夏らしい軽やかさがある。
青木 抜け感があります。ヴィンテージにもありそうな、簡素さが魅力的。
サイドのデザインがモダンなフット・ザ・コーチャー。トウとサイドとヒールの隙間から、カラーソックスをのぞかせたい。
結果発表
ビルケンシュトックに関するオススメ記事はこちら!
Stylist:Masashi Sho
Text:Takako Nagai