2022.04.10

クロムハーツのアクセ、古着のスニーカー&キャップ…【おしゃれな大人が選んだ「高くていいもの。手頃でいいもの」#02 】

おしゃれな大人は高くても、手頃なものでも「本当に価値あるもの」を選ぶ審美眼を持っている。

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松川 総さん(スタイリスト)プロフィール画像
松川 総さん(スタイリスト)
カルチャーに造詣が深く、男らしさのあるスタイリングが持ち味。ファッションへの愛と人あたりのよさで、俳優やアーティストからも信望が厚い。写真集など資料への投資も惜しまない。

高くていいもの。

クロムハーツのレザー&シルバーアクセサリー

クロムハーツのレザー&シルバーアクセサリー
30歳を境に集め始めた。「自分の肌色やキャラに合うアクセサリーを追求して、クロムハーツに落ち着きました。財布とチェーン、キーリングは毎日身につけています。使い込んで、最終的には息子にプレゼントできればと思ってます」。

ジル サンダーのスラックス

ジル サンダーのスラックス
3年前に10万円ほどで購入したスラックス。「生地、シルエットともに最高で飽きることなく愛用中。この後もベーシックなカットソーやコートを購入、また、ジル サンダー+でもデニムを買いました。スウェットなども買い足したい」。

ジェイエムウエストンやオールデンの革靴

ジェイエムウエストンやオールデンの革靴
革靴は高価でも、老舗専業ブランドにこだわる。最近購入したのはウエストンのヨット。「オールデンのコードバンブーツはビートルズと同じで、新鮮さはないのに履くと『最高!』(笑)って。どの靴もリペアしながら履いてます」。

手頃でいいもの。

古着のスニーカーとメッシュキャップ

古着のスニーカーとメッシュキャップ
映画に登場するカッコいいアメリカ親父への憧れが古着の趣味に反映。「メッシュキャップは新品でいいものが少ないので古着に限ります。スニーカーはローテクものが中心。どちらも上限1万円を目安に10年ほど前から掘っています」。

ワコマリアのプリントスウェット

ワコマリアのプリントスウェット
定期的にリリースされるアーティストコラボ。「ボブ・ディラン、チーチ&ジョンなどブートレッグっぽく見えてれっきとしたオフィシャルです。音楽や映画のピックアップセンスも最高だし、ボディがジャージーズというのも好み」。

フーディニのベスト

フーディニのベスト
「アウトドアブランドは好きですが、ロゴが苦手です。その点、スウェーデンのフーディニは基本無地でデザインもシンプル、僕好みの黒いアイテムも多い。このトレイルベストは防風性があって、モード感がありヘビロテしています」。

B級古着もメゾンのベーシックも結局は自分が好きかどうか

 20代、30代で試行錯誤を繰り返し、少しずつ自分に合わないものが削ぎ落とされてきました。だから40歳になった今、手元にあるのは自分が変わらず好きなものだけです。ただ収集癖は健在で(笑)、本当に欲しいと思ったら金に糸目をつけないかも。クロムハーツがその好例ですが、逆に500円でも自分が好きならそれは宝物です。ここ数年はB級品的なメッシュキャップやこの先復刻されなさそうなスニーカーを古着屋で見つけるたび、「買ってくれ!」と言われている気がして(笑)、買い集めています。メゾンブランドは「俺のキャラじゃないな」と長い間興味がなかったんですが、ジル サンダーのパンツと出会ってからはメゾンのベーシックの魅力もわかるように。やはり何でも着てみないとわからない。自分の選択肢が広がりました。




Photos:Yuichi Sugita[POLYVALENT] 
Text:Hisami Kotakemori

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