いまあなたが頼り、信じて疑わない「定番品」はもはや「定番」ではないかもしれません。2022年のUOMOが考える「新しい定番」を定義する基準は二つ。【ヘルシー】爽やかで快活。スポーティな美意識と若々しいムードをもっていること。【シック】上品で粋。高くていいもの、手頃でいいものを平等に使いこなせること。この両方を兼ね備えたうえで、普遍的な魅力があり毎日でも身につけたくなるもの。そんなアイテムで春のワードローブをアップデートしよう。
素材も色も形も自然のまま
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ウィリアムロッキー×スティーブン アランのカーディガン
この数年でありのまま、自然体でいることの価値が急上昇した。それは服も同じで、機能素材と同時に真逆の天然繊維も再評価されている。そして同じ素材で同じものを作り続ける、いわゆる「専業」ブランドを贔屓にしたくなる。1874年に創業して以来、英国製ラムウールの大半を製造しているニット専業ブランド、ウィリアムロッキーは春夏にはコットンニットを作る。青春時代を思い出すルーズフィットのカーディガンはピュアホワイトが優しい印象。カーディガン¥28,600/ウィリアムロッキー×スティーブン アラン(スティーブン アラン トーキョー)
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米富繊維のリジッド カシミヤ セーター
対するは、1952年から続く山形県のニットメーカー米富繊維のリジッド カシミヤ セーター。本来、織物に使用される強く撚ったカシミヤ100%の無染色糸を限界まで度詰めして編む型破りな製法。カシミヤらしからぬ張りが、着るたびに柔らかくなる過程を堪能したい。ニット¥42,900/YONETOMI SENI
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ブリエンヌ パリ・ディスのバンドカラーシャツ
最後に2017年にパリ10区で誕生した白シャツ専業ブランドを。古きよきビブフロントのドレスシャツの形を踏襲しつつ、洗いのかかったような厚手のピンオックス生地を使うことで絶妙にカジュアルダウンする力量に脱帽する。シャツ¥70,400/ブリエンヌ パリ・ディス(レショップ 青山店)
Stylist :Takeshi Toyoshima