「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」が、素材をあえて染めない無染色のウェアをリリースした。ミニマルなデザインは、大人の着こなしにこそマッチする。
無染色ならではの素材の持ち味が魅力
機能的なアウトドアウェアといえば、自然の中で視認性を高めるために派手なカラーリングを採用したものが多い。それも1つの魅力ではあるが、街中で大人っぽく着こなしたい時には違和感を感じてしまうこともある。しかし、ザ・ノース・フェイスが送り出した「UNDYED COLLECTION」のウェアは、そんな既成概念を覆すミニマルでスタイリッシュな逸品となっている。
「UNDYED COLLECTION」では、その名の通り、染色をほどこしていない生地を使ったウェアを展開している。多くの水を使用する染色工程を省くことで環境負荷を低減しながら、素材の持ち味を生かしたアイテムを打ち出しているのだ。それだけでなく、縫い目や資材数なども最小限に抑えることでミニマルなデザインを実現。それでいて、機能性もおろそかにしていないのはさすがだ。
素材に用いているのは、軽さと堅牢度の高さをバランスよく兼ね備えた GORE-TEX PRODUCTSの3層素材。75デニールのリサイクルポリエステルの無染色基布と、トリコットバッカーの組み合わせで、適度なハリ感と心地よい肌触りを生み出している。もちろんデザインにもこだわっており、メインアイテムのトライアンフアノラックとジーティーエックスジャケットは、ゆったりしたシルエットで現代的な着こなしを可能にしている。さりげないアクセントになっている左胸のエンボスロゴもポイントだ。
ウェアだけでなく、ハットやキャップも無染色の素材を使って展開。環境保護を考えるきっかけになってくれるだけでなく、春先の着こなしの強力な武器にもなってくれるはずだ。