2022.02.28

【おしゃれな大人が選ぶ春の10着】「ミドルレイヤーを駆使して昼夜の寒暖差に対応する」豊島猛さん(スタイリスト)の場合

季節的には春といっても肌寒い日も多く、寒暖差の激しい3月は、一年で最も着こなしが難解なシーズン。もうセンスだけでは立ちいかない! 達人はいかにワードローブを最適化して乗り切っているのか? 秋冬からの服に加えて新たに買った今季の新作で構成する最強の10着、そのセレクトと活用術を指南します。

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ミドルレイヤーを駆使して昼夜の寒暖差に対応する

豊島 猛さん/スタイリストプロフィール画像
豊島 猛さん/スタイリスト

10着を選ぶポイント
・防寒性よりも、防風性を重視。
・体温調整がしやすいミドルレイヤーを新調。
・インナーはウールからコットンに衣替え。
・軽快なペールカラーをアクセントに。
・上品なワーク感で動きやすさも考慮。


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1YLÈVEのブルゾン

2SQUEEZED DESIGNのスウェット

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スポーツブルゾンをベースにした、ゆったりとしたシルエット。ゆったりしているので中に着込んでも着膨れせず、薄手だから上にアウターもはおれる。「コットンナイロンで、ギアっぽすぎない見た目も気に入りました」。¥42,900/イレーヴ

ウールニットの着用頻度が低くなる一方、スウェットをより重宝する春に向けて豊島さんが購入したのが、コットンにコーデュラナイロンを混紡したスクイーズド・デザインの新ボディ。「従来よりも張りがあって、毛玉になりにくく、汚れにくい、といいこと尽くし」。¥19,600/スクイーズド・デザイン(アンスラックス ストア)

3LEVI’Sの
ペインターパンツ

4WILD THINGSの
コート

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昨年秋に購入したリーバイスの新フィット“ステイ・ルーズ”。「久々にデニムが気分。あえて裾にたまりができるレングスでゆるさとリラックス感を出してはいています」。

冬の定番、モンスターパーカのシェル版が登場。「3月の天敵と言えば、冷たい風と雨。そのどちらにも対応してくれるテック系コートを見つけました。春にぴったりの薄さで、梅雨の時期まで手放せない」。¥39,600/ワイルドシングス(インス)

5Bottega Venetaのメルトンジャケット

6JOHN SMEDLEYのコットンカーディガン

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「軽快なベージュなら春服にも合わせやすい」と、冬から継続してボッテガ・ヴェネタのメルトンジャケットを愛用。カバーオール風のデザインながらも品格漂う佇まいは、さすがメゾン。「ロングシーズン活躍するうえ、デニムやスラックスなど、どのパンツと合わせてもうまくまとまる」。

お馴染みのニットカーディガンだが、春はコットン素材をチョイス。「インナーにTシャツを合わせても、これならチクチクしない。ハイゲージで身体にピタッとフィットするシルエットだとコンサバすぎるけど、これはゆとりがあって安心!」。今季はやや厚手のミドルゲージで程よく身幅もある。¥39,600/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)

7YONETOMI SENIのカシミヤニット

8Sans Limiteの
開襟シャツ

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「カシミヤと聞くと冬のイメージがありますが、スウェットっぽい表情に加工されたYONETOMI SENIのニットはドライな質感で春もガンガン着られる。本格的に春の陽気が訪れるまではワードローブの一軍として活躍しそう」。¥42,900/YONETOMI SENI

「開襟シャツって、どこか男っぽいイメージが。ただ、サンリミットのものはカジュアルで品がある。スウェットやカーディガンの中にシャツを合わせる際、開襟シャツならカチッとなりすぎず、抜け感があって自分好み。重ね着することが多い3月は特に重宝しています」。

9LOS ANGELES APPARELの
ハイネックスウェット

10STÜSSYの
コーデュロイパンツ

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「寒い日にマフラーを巻きたい気持ちはあるけど、さすがに冬っぽすぎてトゥーマッチ。そこでハイネックスウェットの出番。チクチクしない素材選びにもこだわりたい」。¥10,900/ロサンゼルス アパレル(ロサンゼルス アパレル ジャパン)

ステューシーの定番、Big OLシリーズのコーデュロイパンツ。「薄くて柔らかい生地は春にぴったり。イージーパンツ感覚で軽快にはける」。


5 + 7 + 10 「オールベージュなら、冬服でも気分は春の装いに」

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3月で最も冷え込む日は、メルトンジャケットにカシミヤニットを重ねた万全の防寒コーディネート。コーデュロイパンツ含めてすべて冬服をキャリーオーバー。「オールベージュは、冬にはしない色合わせです。全身をペールカラーで揃えれば、ワードローブを新調することなく春らしく仕上げることができます。中間色のため、ぼやけた見た目にならないように小物は黒でまとめて引き締めるのがマイルール」。

1 + 2 + 8 + 10 「ビッグアウター一枚で着こなしの幅がぐっと広がる」

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春のアウター選びにおいて軽快さは必須だが、加えて3月はゆとりのあるシルエットにもこだわりたい。イレーヴの新作ブルゾンは薄手かつビッグシルエットで、Tシャツにシャツ、さらにスウェットと中に3枚重ねても着膨れしない。「暑くなったら、アウターは腰にクルッと巻けばいい。力の抜けた雰囲気で大人の余裕も醸し出せるんです」。

1 + 3 + 5 「アウターだって一枚で着るとは限らない」

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上のルックで着用したコットンナイロンブルゾンの襟を立てて、インナーとして活用。「やはりボディが薄いため、上から厚手のアウターをはおってもゴワつきが気になりません。カーディガン一辺倒になりがちな春のミッドレイヤーに、取り回しのきくブルゾンを。この一枚で、コーディネートの幅がぐっと広がります」。

4 + 9 + 10 「テック素材&ハイネックで風をシャットアウト!」

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ミッドレイヤーを駆使する以外に豊島さんが実践する3月対策が、防風性を重視したアイテム選び。「スリーレイヤーのテック系コートだけでは、まだ頼りない」と、インナーには首の詰まったハイネックスウェットをチョイス。たった2枚のトップスだが風と冷気を強力にシャットアウト。着こなしの軽快さまで意識してこそ、3月の勝者!

1 + 3 + 6 + 8 「今の時期に必須のカーディガン活用術」

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「3月の王道コーディネートです」と豊島さんが話す、今の時期のカーディガンの鉄板の活用法がこちら。寒いときはシャツとブルゾンの間に挟み、暑いときは肩に掛けて着こなしのアクセントにもできる。「たとえ脱いでも邪魔にならないことも、ミッドレイヤー選びの必須条件。ネイビー×ブルーを軸に全身をきれいにまとめて清潔感も意識」。



Photos:Hiromichi Uchida[The VOICE]
Composition&Text:Keiichiro Miyata

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