一枚だけ試着するより、似たアイテムを着くらべることで見えてくる真価がある。ニット、チノパン、ピーコートなど今季トレンドなアメカジ風味のアイテムを二つずつ厳選。選ぶならどっち? 幸せな自問自答をご一緒に。
コーデュロイパンツを着くらべる
松坂生麻さん(Name.、:CASE、urself ディレクター) ※モデルとして着用
「最近ラッパーのトラヴィス・スコットのミュージックビデオを見て茶色やベージュが気になっていたので、このコーデュロイパンツはどちらもドンズバ。ザ・ロウはコーデュロイ=硬い生地というイメージが吹っ飛んだ一本。ガサつきはいっさいなく、つるっと滑らか。シルエットは細身のオーソドックスなスラックスで、普通なのに軽くて柔らかくてなんかいいという、とてもリッチな気持ちになれます。セダン オールパーパスは初耳でしたが、自分好みのディテールが満載。太めのテーパードは誰でも似合うだろうし、アウトドアのクライミングパンツのような仕様でイージーなのに繊細なうねのギャップがいい。今の自分の生活スタイルにはこちらのほうが合っています。もう少し大人になったら、ザ・ロウのように太めのうねのスラックスをドレスシャツと合わせて着たいです」
綾瞳さん(会社員)
「ザ・ロウはコーデュロイなのに…というのが刺さるポイント。コットンなのにシルクやカシミヤ並みのドレープがすごい。生地によほど自信があるから、無駄にロゴで主張しないのもいいところ。セダン オールパーパスは反対に、コーデュロイだから…と気負いのない姿勢に好感がもてる。はいているうちに傷がつくだろうけどそれもよしとするデザインの意思を感じる」
豊島猛さん(スタイリスト)
「膝の擦れすら優しくて気持ちいいザ・ロウはクッションのたまり具合がきれいで嫌じゃない。細身に見えて股上がディッキーズの874のように深めなので、タックインしてもコンサバに見えず、実はカジュアルにはきやすいです。セダン オールパーパスは着慣れたシルエットで落ち着く太さ。ラクだけど変なチープさがなく、生地もタフで日常着として信頼できます。新鮮さでは負けるけど、買ってしまう一本ですね」
THE ROWのコーデュロイスラックス
「硬い生地というイメージが吹っ飛んだ」
SEDAN ALL-PURPOSEのコーデュロイイージーパンツ
「イージーなのに繊細なうねのギャップがいい」
【試着フェス®】くらべてみた
Hair:JUN GOTO[ota office]
Styling Support:Junichi Nishimata