2021.10.19
最終更新日:2024.03.07

文化系男子が観るべき「アメカジを学べる映画」3選

ウディ、ウディ、うるさい! アメカジを学べる映画はいろいろある

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ウディ・アレン作品以外にもアメカジの面白さに触れられるものはいろんな時代に存在します。ストーリーもファッションも見逃せない映画をおさらいしながら、注目の衣装をピックアップします。


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まずは第91回アカデミー賞で6部門にノミネートされた『ブラック・クランズマン』。1979年のコロラド州を舞台に、重いテーマを扱いながらもハラハラ、ドキドキとユーモアがたっぷりの映画で、ファッションからも目が離せません。主人公のロンは’70年代のヒッピー風デニムシャツとジーンズのセットアップ、コーデュロイのジャケットを好み、そのスタイルには必ずゴールドジュエリーがコーディネートされます。対照的に仲間のフィリップはネルシャツにジーンズというラフなスタイル。この二人を見るだけでアメカジの幅の広さを感じられます。
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 そして『ホット・サマー・ナイツ』は1991年のアメリカ北東部の海辺を舞台にした少年の夏物語。ダニエルのファッションはスポーティなラガーシャツにデニム、足元はブルーのコンバース。実は競技用として誕生したラガーシャツのいちばん上のボタンはゴム製で、激しくぶつかり合って割れたりするのを防ぐために柔らかい素材でできています。それがダニエルのソフトな着こなしにも合っています。町で最も危険な男ハンターと出会い、抜けられない世界に足を踏み入れていく様子から目が離せません。
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 最後に『mid90s』から見るスケーターファッション。スケートボードでジャンプしたり転んだりするので、機能性と耐久性が大事。タイトなボトムよりストレッチ素材やオーバーサイズのほうが動きやすく、トップスはけがをしないように半袖と長袖の重ね着が便利です。映画の中でも青年たちはそれぞれのスケーターファッションを楽しんでいますが、彼らが憧れるプロスケーターたちは一般に大会用にTシャツをリメイクしたりして、二度と同じものを着ることはないともいわれています。
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中川清美さん(文化服装学院 講師)
1965年生まれ。文化服装学院で舞台や映画衣装講師を務めながらイラストレーター、アクセサリー作家としても活躍。著書に『シネマ・コラージュ』『中川清美のアクセサリーノート』がある。




Text: Takako Nagai
Illustration:Kiyomi Nakagawa

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