2021.09.14
最終更新日:2024.03.07

自分が今はきたいパンツしか作らない「Private brand by S.F.S」|日本発「パンツ専業ブランド」人気の秘密#02

昨今、国内のパンツ専業ブランドの躍進が目覚ましい。日本人の体型を熟知しているから、ちょうどいいパンツが見つかる。特に注目を集める3ブランドの魅力に迫った!

自分が今はきたいパンツしか作らない「Prの画像_1

Private brand by S.F.S

Since:2017年
Designer:Kenta Yamaguchi


シンプル、機能的、スポーティがコンセプト。デザイナーの山口健太氏の「今はきたい」を実現したパンツが人気を集める。ワンサイズ展開で、ロゴの刺繡とベンチレーションが特徴。


自分が今はきたいパンツしか作らない「Prの画像_2
山口健太さん(デザイナー)

「着たいと思えるトップスはありますが、片やパンツとなるとピンとくるシルエットがなかなか見つからない。それならいっそ自分で作ってしまえばいいんだ!というのがブランドスタートの経緯です。初めは右も左もわからない状態だったので、知人に協力してもらいながら、なんとか一本を完成させました。まさに自分の貯金を賭けた博打みたいでしたね(笑)。ただ販売会をやったら、利益こそ出せなかったですが、すぐに売れたんです。それ以来、’90年代のストリートカルチャーをベースに自分がはきたいパンツだけを作り続けています。初めはストレートだったのですが、気分に合わせてシルエットも変化。ここ数シーズンはややテーパードをかけて、裾にリブを追加しています。サイズも僕基準になっているので、はけない人はごめんなさいという感じ。でも、そういった部分を面白がってくれるのかもしれませんね」



「ウエストのドローコード仕様は全型共通です。楽であることが何よりも重要!」。

’90年代のテックパンツをイメージし、側面にはベンチレーションを採用。「今ではブランドを象徴するデザインになっています」。

「裾リブにすることで、絶妙なたまりと丸みを帯びたシルエットになるんです」。



Photos:Takahiro Idenoshita
Text:Ryo Kikuchi

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