3月19日(金)に発売が開始されるユニクロのコラボレーションライン「+J」の2021年春夏コレクション。一足早い商品チェックを前編と後編で紹介してきたが、今回はコーデ編。トレンド感たっぷりの着こなしから、オンでも使えるビジカジスタイルまで、UOMO本誌でも活躍するスタイリストによる6体のスタイルサンプルを参考に、争奪戦に備えよう。
今回の突撃取材では、いよいよ3月19日(金)に発売される「+J(プラスジェイ)」2021年春夏のラインナップをスタイリストがくまなくチェック!
大人世代が注目すべきアイテムをプロ目線でピックアップしていただくとともに、その場でおすすめのコーディネートを組んでもらった。
STYLE:1 オーバーサイズブルゾン ¥9,990 セルビッジ スリムフィットストレートジーンズ ¥5,990 シルクコットンニットポロシャツ ¥5,990
完売間違いなしのブルゾン、その正解コーデとは?
まずは、即完売必至、「これを買わねば2021年春夏の『+J』は始まらない!」と言い切れる、ネイビーブルゾンとセルビッジジーンズとの黄金コーディネートだ。
“花紺・茄子紺”と呼ばれる今春夏ならではの明るいネイビーを纏った変形ミリタリーブルゾンは、遠目からも「+J」とわかる抜群の存在感。デニムは前秋冬にはラインナップされていなかった新提案。リジッドのほかブラックとオフホワイトの3色が用意されている。
秋山:ズバリ、サイジングです。今春夏の「+J」のアウターはオーバーサイズが多く、前シーズンと比べてもさらに少し大きめのサイジングな印象です。それに対して初登場のデニムは意外にもスリムストレートでした。トップスとボトムのボリュームのメリハリを意識し、ブルゾンのボリュームに対してデニムはきっちりジャストサイズではいた方が、きれいな美脚シルエットが生きると思います。中に合わせたニットポロはボタンをしっかり留めてきちんと感を出し、デニムの裾はロールアップして、セルビッジの赤耳をチラ見せしたいので、裾上げする時はそれを頭に入れておいてください。
“美脚シルエット”のデニムは1月に発売された「ユニクロ ユー」のワイドテーパードと比べると、かなり細いと感じるはず。オンラインよりは実店舗で試着したほうがよいかもしれない。
秋山:部屋では着心地抜群なスウェットの上下で過ごし、その上からさらっとアウターを羽織ってそのまま出かけられるスタイルを意識してみました。
STYLE:2 オーバーサイズフーデッド ハーフコート ¥14,900 ドライスウェットパンツ ¥3,990 ドライスウェットシャツ ¥3,990
スウェット上下でも、こんなにスタイリッシュ!
テックフリース系のスウェット上下を軸に、オーバーサイズのフーデッドコートの組み合わせ。3アイテムすべてのアザーカラーにブラックは存在するが、先に完売する色は新提案のネイビーであると断言しよう。
フードの裏やフロントジップ、ドローストリング、裏地のメッシュ、袖を調節する面ファスナーまで同色系で統一したディテールへのこだわりも驚異的だ。
秋山:テック系スウェットの良さは、ソリッドな染色としっかりとした素材感で、スタイリングが思い描いたように決まるところ。このままコートを脱いでも部屋着には見えない、ジル・サンダーさんらしい上品でモダンな佇まいが魅力。着心地の良さはいわずもがななので、これならリモート勤務もはかどりそうです。
STYLE:3 オーバーサイズフーデッド ロングコート ¥14,900 ワンタックテーパードパンツ ¥4,990 リラックスフィットクルーT ¥1,500
意外と難しくない!? 白アウターの着こなし方
前秋冬のダウンジャケットでも印象的だった白のアウターは今季も印象的なアイテムが揃う。黒やネイビーならすんなり着られる大人も、白となると身構えてしまう人も多いのでは? 秋山氏流の白アウターの攻略法は?
パンツはコットン素材のタック入りスラックス。白と優しいベージュの合わせは今季のトレンド配色でもある。前ボタンは首元のみを閉じ、裾に向かって広がるAラインを意識。春風に裾が優雅に揺れる。
秋山:白Tシャツはパンツにインして、しっかりめにウェストマークしておく。締めるべきところをしっかり締めると、白の分量が多くても膨張してみえないので、体型カバーの効果もありますよ。
STYLE:4 オーバーサイズシャツブルゾン ¥5,990 ワイドフィットカーゴハーフパンツ ¥3,990 リラックスフィットクルーT ¥1,500
シャツブルゾンはセットアップ感覚で着こなしべし!
秋山氏はもうひとつ、白からベージュのカラーコーディネートを提案。トップスは事前にサンプルをチェックしたエディターやスタイリストらからも評価が高かったというシャツブルゾン。ちなみにこのシャツブルゾンは、秋山氏セレクトのナチュラルのほか、ブラック、オリーブ、明るめのブルーストライプ、そして濃紺ストライプの5色展開。秋山氏がこのカラーをチョイスした理由は?
解禁されている公式ヴィジュアルをほぼノーチェックで臨んだ秋山氏、モデルと会話しつつコーディネートを微調整していく。手にしたアイテムは、大人がオンのシーンでもはけそうな細身のスラックスだった。
STYLE:5 ウールテーラードジャケット ¥17,900 ウールスリムフィットパンツ ¥9,990 オーバーサイズスタンドカラーシャツ ¥3,990
オンで使える+J、おすすめコーデはこれ!
5ルックめはビジネスシーンで映えるワンランク上のジャケットスタイルを提案。
チョイスしたジャケットはツーボタンのセンターベント、スラックスはノータック、そしてブルーともグレーとも言えない独特のニュアンスカラーが魅力だ。モデル着用の青味がかったダークグレー、ブラック、ネイビーストライプの3色展開。
インテリジェンスが匂い立つ「+J」のスーツ。クリエイティブな仕事に携わるビジネスマンが殺到しそうだ。
STYLE:6 オーバーサイズスタンドカラーシャツ ¥3,990 セルビッジ スリムフィットストレートジーンズ ¥5,990
スーツで組んだスタンドカラーシャツには単色バリエも豊富。ラストはシャツとデニムのミニマルスタイル。
秋山:研ぎ澄まされたスタンドカラーシャツの単品使いではオリーブがお勧め。デニムの赤耳ではないですが、オフホワイトも脇割りシームで赤いステッチが端々に入り、ロールアップのポイントになります。
シンプルコーデが主体の春夏、「+J」ならばベーシックの中に主張を秘めたコーディネートになる。
秋山:実は、すべてのインナーに使った無地のスーピマコットンTシャツが至高の域。個人的には最初にデニムと白Tを購入して、ベーシックから組み立てるかな?
またもや争奪戦の予感がする2021年春夏の「+J」。6体のコーディネートを参考に、明日の発売日には実店舗でもオンラインでも、狙いを定めて購入して欲しい!
発売直前のユニクロ「+J」2021春夏をおさらい!
デザイナー:ジル・サンダー / 発売日:2021年3月19日(金) / 発売店舗:全国のユニクロ店舗とオンラインストア / ※価格は全て税込です
+J 2021年春夏特設サイト:
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/collaboration/plusj/21ss/
Hair&Make-up: Kosuke Abe [traffic]
Stylist: Takanori Akiyama
Model: Yoshiaki Takahashi [BE NATURAL]
Text: Takafumi Hojoh