昨今、アウトドアアイテムを取り入れたコーディネートを楽しんでいるおしゃれな大人が多い。そこで、「昔からアウトドアアイテムが好きだ」というスタイリストの猪塚慶太さんに、ファッションの流儀とお気に入りのアイテムを聞いた。
「シンプルなデザイン、実用的な機能、テクノミュージックのような佇まい…総合的に自分のライフスタイルにバチッとレイヤーしていて、最近は本当にこればかり着ている」というアークテリクス ヴェイランスのセットアップ。猪塚氏にとって、肩肘張るような特別な存在ではなく、日常的にそばにある服。「ゴアテックスインフィニアム素材で、タウンユースでもオーバースペックすぎず、日常のアクティビティにいい影響しかない。値は張るかもしれないけど、費用対効果は抜群なプロダクトだと思っています」。中のハーフジップもアークテリクス ヴェイランス。
今、興味があるのはアウトドアプロダクトの経年変化
「昔から変わらずアウトドアに分類されるプロダクトが普通に好きで。ユーティリティであり、アウトドアフィールドに限らず日常のさまざまなシーンにレイヤーできる、ファッションというよりウェアラブルなツールに近い感覚。あくまで、大事なのは普段の生活を快適に過ごせるかどうか。レアなものを入手しようと、わざわざ穴場のアウトドアショップにまで赴くのは本末転倒。そういうことはあまりしなくなってきたかもしれません。そういう意味では、今回紹介したものは特別ではなく、いつでもどこでも手に入るものが多い。ただ簡単に手に入る時代だからこそ、自分なりのライフスタイルを追求しながら、経年変化を楽しみつつ、ハイキングのようにゆるやかに時間とともに歩んでいきたいですね」
いま、別注アウトドアアイテムがアツいらしい!?
Photos:Takuto Yamazaki