コロナ禍をきっかけにスタートした新しい日常で、ライフスタイルが変わったという人は多い。洋服やモノへの考え方はどうか? 個人的定番は不変? それとも新定番が生まれたか。WITHコロナ時代のスタンダードアイテムを100人に聞く。レショップの金子恵治さんは、オーセンティックをベースにした“本当にいいモノ“で自身のワードローブを一新している。
【MY STANDARD 100 #94】 金子恵治さん(レショップ コンセプター/46歳) ロロ・ピアーナのベビーカシミヤ オーダーニット
ジッロコッロ・クラシック各¥146,000/ロロ・ピアーナ(ロロ・ピアーナ ジャパン)
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極上のベビーカシミヤニットを 自分好みの色でカスタムオーダー
無駄なものを買わなくなりました。洋服も“本当にいいモノ”が欲しいと改めて思い、オーセンティックなモノを掘りまくって、以前よりも買い物もしています。ヴィンテージのリーバイス®501®を探しまくったり、時計をつけたいと思うようになって、カルティエのエリプスをアンティークで買ったり。軸がしっかりしたので、モノの選び方もきちんとしてきました。
ヴィンテージだけでなく、定番も買い替え、新しいモノをどんどん入れて、ワードローブを一新しているところです。今の気分としてはオーセンティックをベースにした「超普通」。新たにMY STANDARDに加わったロロ・ピアーナのカシミヤニットも、言ってみれば「超普通」なアイテムです。
色が選べるカスタムオーダーで、自分好みの淡いグリーンを選びました。素材のよさはいわずもがなですが、この色みが新しいワードローブにぴったりでかなりヘビロテしています。リパーパスのシースルーシャツを中に着て、ヴィンテージのオランダ軍ジャケットとヴィンテージのディッキーズペイターパンツと合わせました。足もとはユケテンのデザートブーツ、キャップはLEで眼鏡はレスカのヴィンテージです。
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日々の着こなしで上質なカシミヤニットとヴィンテージの対比を楽んでいます。きょうのコーディネートは「黒を使わない」が裏テーマ。カシミヤの淡いグリーンを基調に白、ネイビー、ベージュ、アーミーグリーンといろいろな色を組み合わせました。
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ベビーカシミヤは、ヒルカス子山羊の毛を梳いて集めた、羽毛のようにやわらかい繊維からつくられる希少なカシミヤ。ザ ジェントルマン イン ザ パーラーをいっしょに立ち上げた小木”Poggy”基史さんがロロ・ピアーナに別注したつながりでオーダーしたのですが、これは本当にいい買い物でした。
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※撮影した商品は、金子さんが着用したカスタムオーダーニットのベースとなる定番品です。
ロロ・ピアーナ ジャパン TEL:03-5579-5182
Photos:Naoki Seo(still)
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori