コロナ禍をきっかけにスタートした新しい日常で、ライフスタイルが変わったという人は多い。洋服やモノへの考え方はどうか? 個人的定番は不変? それとも新定番が生まれたか。この連載ではWITHコロナ時代のスタンダードアイテムを100人に聞く。ユナイテッドアローズの渡辺健文さんは、”気分が上がる”かどうかで洋服を選ぶスタイルはキープ。
【MY STANDARD 100 #63】 ユナイテッドアローズのリバージャケット 渡辺健文さん(ユナイテッドアローズ PR/41歳)
リバー ウーステッド 4Bダブルジャケット¥42,000/ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 原宿本店)
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カーディガン感覚で着ることができる リバー仕立てのダブルジャケット
生活や価値観全般に対して意識的に変えたこともあるし、無意識的に変わったこともあると思います。“本当に大切なモノって何だろう?”と見つめ直すきっかけでもありました。大切にしたいモノへの思いが強くなり、端的に自己実現に対する欲求に素直になった気がします。もともとアウトドアな方ではないので、休みの日を家で過ごすことは変わりません。
ファッションでいちばん変わったのは、バッグを持つようになったこと。今までは基本的に手ぶらでしたが、リモートワークの影響や外出する際にマスクや除菌スプレーなど携帯するモノが増えたましたよね。洋服に関してはあまり変わっていないと思います。”気分が上がる”かどうかが選ぶ基準です。
今季いちばんのお気に入りは4Bダブルのリバージャケット。リバー仕立てのアウターやジャケットはいろんなブランドから出ていますが、4Bダブルというのが“上がる”ポイント。いろんなスタイルで‟ちょうどいい”塩梅で着ることができるんです。そのままジャケットとして着ればカッチリしすぎず軽さが出せるし、カーディガン感覚で羽織ってもラフになりすぎないおさまりの良さ。今の気分にぴったりハマりました。
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ネイビーのワントーンに色を差したくて、胸ポケットまわりにイエローの切り替えデザインがあるOAMCのシャツとシュプリームのTシャツをコーディネート。kolor(カラー)のパンツとユナイテッドアローズのコートはウールのネイビーでそろえ、素材感にコントラストをつけないことで大人のムードに。ウール素材のワントーンはメンタル的にも落ち着きます。
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リバー仕立ては、2枚の布を1枚として縫いたてるので裏地がありません。特殊な縫製によって見返しや縫い代を省くことで軽くて柔らかい着心地に仕上がります。リラックス感のあるサイジングでウエストに絞りもなく、着回しのきく一着です。
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ユナイテッドアローズ 原宿本店 TEL:03-3479-8180
Photos:Naoki Seo(still)
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori