コロナ禍をきっかけにスタートした新しい日常で、ライフスタイルが変わったという人は多い。洋服やモノへの考え方はどうか? 個人的定番は不変? それとも新定番が生まれたか。この連載ではWITHコロナ時代のスタンダードアイテムを100人に聞く。レショップの古明地拓朗さんは“余白”が感じられるオーセンティックなアイテムが、WITHコロナのスタンダードだと考える。
【MY STANDARD 100 #51】 ユーゲンのバンドカラーシャツ 古明地 拓朗さん(レショップ・マネージャー/29歳)
バンドカラーシャツ¥28,000/ユーゲン(イデアス)
<
>
毎シーズン買い足す白シャツも今年は オーセンティックなバンドカラーに
自粛期間に住まいに対する意識が一時的にグッと上がったのですが、その後少し落ち着いて。それがここにきてまた戻ってきました。家具やインテリア雑貨などを洋服と同じようにチェックしています。
ファッションに関しては、過剰なデザインのものをあまり着なくなりました。今はオーセンティックであったり、トラディショナルな面持ちのアイテムに心が惹かれます。一方向ではなく、いろいろな着方が創造できるような“余白”のある服がWITHコロナでは重要になった気がします。お金の使い道も考えなければいけない時期だからでしょうか。
今はスタンダードなものをどう着るか、考える時間が多くなってそれがとても楽しいです。自宅待機の期間にいい意味で頭が冷静になったからこそ改めて、スタンダードなもの、トラディショナルなものに視点が移ったんだと思います。
<
>
背筋が伸びる上質な白シャツは、毎シーズン買い足しているMY STANDARDアイテムのひとつ。中でもユーゲンのバンドカラーはクオリティが高く、随所にマニアックなディテールが盛り込まれています。クラシックなシャツをベースにしているので、スタンダードからは逸脱していません。
セブンバイセブンのあたたかみのあるチェックコートとナイスネスのワイドスラックス、J.M.ウエストンのローファーに白シャツをコーディネート。冬こそ白いシャツが映えるものだという意識があって、落ち着いたトーンにはプレスのきいた白シャツを合わせるのが好きです。マスクは着こなしのムードに合うシオタ×レショップのベージュマスクをセレクト。
<
>
バンドカラーのクラシックな表情が個人的に気分で。着丈が長いのもユーゲンの特徴ですが、そんなところにも“余白”を感じます。白シャツは洗いざらしでは決して着ません。必ずプレスをかけるのが僕なりのこだわりです。
<
>
今大人が課金したいスニーカー
イデアス TEL:03-6869-4279
Photos:Naoki Seo(still)
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori