コロナ禍をきっかけにスタートした新しい日常で、ライフスタイルが変わったという人は多い。洋服やモノへの考え方はどうか? 個人的定番は不変? それとも新定番が生まれたか。この連載ではWITHコロナ時代のスタンダードアイテムを100人に聞く。トゥモローランドの神谷真太郎さんは、10年以上愛用している伝統のローファーの偉大さを再認識。
【MY STANDARD 100 #26】 ジェイエムウエストンのシグニチャーローファー 神谷真太郎さん(トゥモローランド バイヤー/36歳)
シグニチャーローファー#180¥100,000/ジェイエムウエストン(トゥモローランド)
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洋服のスタイルが多様に変化しても 時代を越えて対応してくれる逸品
コロナ禍ですべてのものに対する価値観が、大きく変わりました。必要、不必要なモノやコトが浮き彫りになったと思います。洋服に関しては、以前から自分が大切にしていた長く愛用できるアイテムに対して、より深く、強く考える、いい機会になりました。
僕が考えるSTANDARDは、やはり今も昔も不変的で色褪せることがないもの。180ローファーはその筆頭です。洋服のスタイルは年々変化していきますが、どんな変化にも対応できる逸品であると実感。かれこれ10年以上、スタメンとして僕の足元を飾っています。
黒のジャケットにパンツで一見かっちりしたコーディネートに見えますが、ジャケットはバグッタの軽い素材感でパンツもツキのワークニュアンスのワイドシルエット。エルメスのトゥアレグ族のネックレスを合わせてドレスダウンした雰囲気に。自分のスタイルのベースにはフレンチトラッドがあるので、ドリス ヴァン ノッテンのシャツは白×赤のストライプ、足もとはジェイエムウエストンの180ローファーで完結させます。
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この10年でパンツのシルエットはいろいろ変わりましたが、現代のスタンダードとなったワイドパンツにもこの通り、すんなり合うのはさすが。トラッドなものはモダンに、トレンドのものはベーシックに寄せてくれる気がします。
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ジェイエムウエストンのシグニチャーローファー #180が生まれたのは1946年。今もフランス、リモージュの工場でグッドイヤーウェルト製法とベジタブルタンニンなめしのソールを用いて、150もの手作業の工程を経てつくられている伝統のシューズです。
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選ぶ、着こなす「大人の革靴」
トゥモローランド TEL:0120-983-522
Photos:Naoki Seo(still)
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori