ラグジュアリーブランドのアウターは試着してこそ真価を実感できる。異なる職業の6人が私服にはおり、フェス会場周辺を散歩してみて感じたこと。
田中利栄さん(スポーツメーカー勤務)がBOTTEGA VENETAのニットブルゾンを着て
おじいちゃんに見えそうな心配は
杞憂でした
「ボリュームのあるローゲージニットでほっこりした佇まいなのに金の留め具で緊張感が出ていますね。どこか懐かしいニットをパーツだけでモードに仕上げているのが素晴らしい。肉厚ウールでずっしり重そうなのに、適度にフィットして軽い着心地もさすがです」
スポーツメーカーに勤務する田中さんらしくスポーティな小物をアクセントにしながら、硬軟織り交ぜた私服に合わせてくれた。
「牧歌的ムードに偏らないよう、キャップやOnのスニーカーでコーディネートしてみました。ボトムはテーパードしたものや細いものよりワイドストレートが合うと思ってコモリのパンツで。ニット自体がチャーミングなので、ほかのアイテムは太くゆるいシルエットにして、やや武骨に着るのがちょうどいいと感じました」
ニットブルゾン¥360,000/ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン) その他/本人私物
みんなのレビュー!
前を開けると襟の下がり方がよくバランスがいい。古着やガチなミリタリーアイテムと合わせても馴染みそうだし、抜け感とエレガントさを併せ持った一着だと思う。袖が着丈に対してかなり長かったが、折り返すとかわいげが出る。(柿本陽平 / ブランチ&ブルーム ディレクター )
金属製のボタンだけで、ブランドの新しいアイデンティティを十分感じる。将来的にボッテガ・ヴェネタのクラシック名品として語られそうな予感がする。ブラウンの色味が渋くもかわいいし、車に乗って出かけるときに活躍しそう。(池田尚輝 / スタイリスト)
田中利栄さん
営業で多忙な日々の中、サーフィンや週3回のランニングを欠かさず、大会にも継続出場中。ヘルシーなファッションが身上。
Text:Takako Nagai
Cooperation:Toshihiro Oku