
ラーメン大好ッき! ここ数年なにかに取り憑かれたように小麦粉を練って細長くしたものをあっつい豚の汁とかに浸したやつ(=ラーメン)を好んで食べるようになり、Xもインスタもラーメン画像だらけ! 50歳過ぎて始めたラーメンという趣味にドハマリ真っ最中! なん、です、が……えー、東京の新店がどこも似たような味&麺顔ばかりで、新店巡りがつまんなくなっちゃいまして……。
ここ10年ほど東京では無化調清湯スープの意識高い系中華そばが流行。麺は中細ストレート、低温調理のチャーシューが2種類にメンマ&ネギという似たりよったりなのが増殖し、心のチンピクメーターは無反応。客商売だからトレンドを意識した作りになるのはわかるけど、権威あるラーメン大賞の選考委員ウケするラーメンを作ろうという魂胆が見え見えな新店が多くて猛烈に萎えるっつうか。そこで東京の新店食べ歩きは一旦やめて、昔からあるラーメン店を回って、東京の基本を押さえる方向にシフトチェンジ。するとどうでしょう、特に理由がなければ一生訪れないような都心から離れた東京ローカルに、実に個性的なラーメン店がたくさんあるじゃありませんか! そしてたどり着いたのが、今回ご紹介するラーメン店。基本的にここ取材NGなんですが、とにかく最高なんで! 多少ボカして書きます。

東京スカイツリーから数駅の東京都S区の下町に所在の某店、取材拒否店といっても怖い店ではまったくなく、家族経営の店員さん(美人)が愛想よく笑顔で接客。地元の家族連れ客で常に満杯なので、取材NGは混みすぎていつものお客さんが入れなくなることがないようにとの配慮かと。で! ここのラーメンがとにかくハードコアですっっごいうまい&昨今の意識高い無化調ラーメンと真逆のオリジナリティと中毒性があり、俺が今ラーメンに求めているものが全部ある! 常連客のほとんどが注文しているのが「塩半々」。チャーシュー麺の煮豚の塊とパーコー(豚の唐揚げ)がハーフ&ハーフで入ってるという夢のような豪華版ラーメン。細かなカスタマイズが可能ってことで、常連客にならって「薬味多め」「麺硬め」「パーコー別皿」という呪文を唱えます。待つこと数分、出てきたラーメンが薬味の刻みネギで一面覆われ緑一色ビジュアルショックでまず震えます! そしてひとくち食べて旨みの洪水が押し寄せて大変! 大量のチャーシューを煮込んだ豚清湯とブカブカに浮いたラードの迫力、そして超重要ポイントであるうま味調味料の嵐スープに圧倒される!