時代を超越しすぎて、今見ても喉の奥辺りにグワワッとせり上がるものを感じちゃう! 妖しさ艶めかしさの音楽的集積、見てはいけないと思いながら上瞼切り取ってでも凝視したくなる金属片まみれのタナトス電子音楽隊、それがソフトバレエです!
1988年、ヴィジュアルバンドの始祖中の始祖VOLAJUの中心人物3名様で結成。’80年代洋楽NEW WAVEが内包するエレクトロポップやニューロマンティック、エレクトリックボディミュージックといったジャンルの音楽を土台に、時にキャッチーな電子音で、時にノイズインダストリアル音響でダークに味付けし、オリジナルな境地に辿り着いた偉人にして、日本でもっとも成功したNEW WAVEバンドのひとつと言えるでしょう。
ソフトバレエの楽曲は、方向性の異なる2人のメンバーにより制作。森岡賢(プログラミング、シンセサイザー、ピアノ等)によるヴィサージやウルトラヴォックスが如きニューロマンティックを最先端のダンスミュージックに落とし込む類いまれなるポップセンス。藤井麻輝(プログラミング、シンセサイザー、メタルパーカッション、ノイズ等)によるエレクトロニックパンクと叩きつけるノイズインダストリアルの凶暴音響をポップミュージックのフィールドに持ち込む革新的な姿勢。2人のクリエイターがソフトバレエという共通の意思のもと、ぶつけ合い融合させた電子音響に、夜を震わす低域に蕩ける遠藤遼一の超絶魅力的なボーカルが乗ることで強烈なオリジナリティが生まれる。こういうのが大好物な自分としては、ああ~んもう、抱いて!って感じです!