デザイナー森田恭通氏による写真展が、東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催中だ。 ◆これぞ職人技。シャネルが歌舞伎俳優・初代尾上眞秀(10歳)の初舞台を記念した祝幕を制作! 現在、東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催中の写真展「In Praise of Shadows -ヴェルサイユ宮殿」に是非足を運んでほしい。 ヴェルサイユ宮殿は、世界で最も有名な宮殿のひとつ。ルイ16世の時代まで国王の居城として機能し、優雅な宮廷文化の舞台として繁栄した。 そんなヴェルサイユ宮殿にデザイナーであり写真家としても活躍する森田恭通氏は数年にわたり度々訪れ、四季によって異なるニュアンスをもたらす陽光にこだわりながら、黄金と光の輝きに満ちたバロック建築の傑作をモノクロ写真で捉えた。写真展では、ヴェルサイユ宮殿の多彩な姿を約100点の作品で紹介。光と影、表と裏、地上と地下など、さまざまな対照を通じてその美しさを表現している。 国王が変わるたび、その権力を誇示するように塗り替えられたディテールが絡み合い、層となっているヴェルサイユ宮殿。森田氏は時間とともにデザインがミニマムになっていく過程を追求し、通常は公開されていない裏側にも足を踏み入れ、過去の栄光の痕跡を丁寧に切り取っていった。 ほとんどが自然光で撮影された作品は、刻々と変化する光が同時に生み出す“陰”としての人間の業を捉えたかのよう。谷崎潤一郎の同名の随筆にちなんで「In Praise of Shadows(陰翳礼讃)」と題された本展に寄せ、森田氏は下記のように語っている。 「どの時代にも変わらない人間の“光と陰”を写すために、ヴェルサイユ宮殿ほどふさわしい空間は存在しない」。 「In Praise of Shadows – ヴェルサイユ宮殿」 森田恭通 写真展 会期:2023年9月27日(水)ー11月5日(日) 開館時間:11:00ー19:00(最終入場18:30) 入場無料・会期中無休・予約不要 会場:シャネル・ネクサス・ホール(中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F) 主催:シャネル合同会社 協力:ヴェルサイユ宮殿 https://nexushall.chanel.com/program/2023/versailles/ 【建築がアツい、渋谷区公共トイレ】 ◆文化系男子が訪れるべき「THE TOKYO TOILET」8選・前編 ◆クリエイターが手掛けた「THE TOKYO TOILET」8選・後編 All photos © Yasumichi Morita/Château de Versailles