2024年10月2日(水)より、アーティストのココ・カピタン(Coco Capitán)の展覧会が、東京・青山の複合文化施設「スパイラル」でスタートした。本展は、“人生の不確実性と自由の象徴として、変わりゆく海を再解釈すること”を創作活動のテーマとするスペイン・セビリア生まれのココ・カピタンによる「L057 L053R」と題した、大規模なエキシビションだ。
ゴースト船長が操る実物大のヨットが、突如地殻を破り、青山のスパイラルガーデンの床から激しく突き出し出現するという、オリジナルのストーリーに基づくインスタレーション作品を中心に、日本で初めての公開となるハンドライティングによるテキストベースのペインティングのプローズ作品や写真作品など、本展のために制作した新作が登場する。
ゴースト船長の名は「L057 L053R」。彼の目的は、旅そのものであり、常に動き続け、好奇心を持ち、停泊することはない。失うことや迷うこと、失敗も恐れない。なぜなら、それらも旅の一部であり、新しい発見のための手段にすぎないからだ。
予測不能な海を人生に例え、決して目的地ではなく、経験そのものが重要であり、未知に身を浸し、不確かさを受け入れることで初めて真の知恵と内的な自由が生まれるというカピタンの哲学を表現した本展。「L057=LOST」など、ランダムな文字列が不意に意味を持ち始める瞬間の驚きも本展の醍醐味の一つだ。開催は10月14日(月・祝)まで。カピタンの世界を堪能しに足を運びたい。
作品をチェック!
『L057 L053R』Coco Capitán
会期:2024年10月2日(水)~14日(月・祝)
時間:11:00〜19:00
会場:スパイラルガーデン
住所:東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F
内容:インスタレーション作品/ペインティング作品/写真作品の展示および販売、写真集やグッズの販売
入場料:無料