2024.05.24
最終更新日:2024.05.24

陶芸家・福村龍太の個展「人工物の自然美」が「隙間」にて開催

陶芸家・福村龍太の個展「人工物の自然美」の画像_1

エンダースキーマ(Hender Scheme)が東京・蔵前に展開するオルタナティブスペース「隙間」にて、福村龍太の個展「人工物の自然美」を2024年5月25日(土)から開催する。

福村は福岡県うきは市を拠点に活動する陶芸家。伝統と素材の新たな可能性を探求する福村は、鉱物や天然灰、銀釉を組み合わせたり、陶芸において失敗とみなされる仕上がりに価値を見出すなど、独自の技法で唯一無二の造形を生み出している。

本展では、タイル片による壁掛け作品の新作と、さまざまなサイズや形、釉薬による大壺を中心に展示。無機質なギャラリー内に福村が作る陶芸作品が置かれることで、人工物と自然物が織り重なる不思議な空間へと昇華される。

「表現者である上で、自然が魅せる美しさには到底叶わないと、悔しさを覚える事が何度もありました。その最中に着目したのが、移ろいゆく自然の美しさと不変である人工物との対比。たとえば、青銅器が緑青を帯びる様が物語っている様に、一見すると対極にあるもの同士ですが、その人工物の中にも自然の美しさがあります。人工的に造られたものが長い年月をかけ朽ちていく様やその変化の過程の塩梅が、人の作為と自然との融合であり、人間が表現できる最大限の自然美であると考えます。その要素を大切に少しでも近づこうと追い求めていますが、まだ到底本物には及びません。鉱物、天然灰、銀彩などさまざまな素材を生かし、釉薬の魅せる美しさの可能性を日々追求しています」(福村龍太)

開催は6月2日(日)まで。福村の意欲あふれる陶芸の世界を堪能しに、「隙間」へ行こう。

福村 龍太「人工物の自然美」

開催期間:2024年5月25日(土) 〜6月2日(日)
営業時間:12:00〜19:00
会場:「隙間」東京都台東区蔵前3-11-2 1F
※5月24日(金) 16:00〜20:00はオープニングレセプションを開催(誰でも入場可)

https://www.henderscheme.com

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