2024.04.24
最終更新日:2024.04.24

【『支配種』チュ・ジフン&ハン・ヒョジュ インタビュー】あの演技派スター共演。名作『秘密の森』脚本家最新作!

チュ・ジフン&ハン・ヒョジュ

2023年は『ムービング』が記録的ヒットとなり話題となった韓国ドラマだが、今年も話題作から目が離せない。4月10日からディズニープラス スターで配信が始まった『支配種』は、サスペンスというジャンルの新時代を開いたと言われる名作『秘密の森~深い闇の向こうに~』の脚本家イ・スヨンの最新作だ。イ・スヨンといえば毎話エンディングにハッとさせられ、怒涛の展開で観るものを魅了する緻密に練られた脚本に定評がある。『支配種』の主演を務めたハン・ヒョジュも台本を読んで「私にもこんな優れた脚本が回ってくるんだなと、その面白さに一気に読み進め、感動を日記にしたためたほど」と記者会見で告白した。まるで舞台で演技をするような、長台詞も多かったともいう。

舞台となるのは2025年。人工培養肉の技術で新たな時代を切り拓いたBF社のCEOで大統領テロ事件の容疑者でもあるユン・ジャユに、元軍人のウ・チェウンがボディガードとして接近する。チェウンが密かに追ってきた大統領テロ事件の真相に迫るサスペンスだ。

支配種 1

ウ・チェウンを演じるのはファンタジーアクション映画『神と共に』シリーズ、一目置かれる脚本家キム・ウニの時代劇ゾンビスリラー『キングダム』シリーズ、『ハイエナ』などで知られるスター、チュ・ジフン。いっぽうユン・ジャユに扮するのは、長編時代劇『トンイ』で広く知られ日韓で不動の人気を得て活躍、また5月に授賞式がある百想芸術大賞テレビ部門で作品賞など最多7部門ノミネートの『ムービング』で超人的な五感を持つ特殊能力者、そして初の母親役で注目を浴びたハン・ヒョジュだ。主演のふたりが配信に向けた記者会見の後、インタビューに応じてくれた。

チュ・ジフン

ジフンさんは『支配種』が三年ぶりのドラマですよね。俳優デビューして二十年以上経ちましたが、この作品で新たに感じた演技の面白さはありますか?

チュ・ジフン:演技というのは一人でするものではないので、共演者、監督も脚本家もその都度変わりますし、彼らの考え方や解釈がその都度変わりますよね。現場で皆さんが話し合っている姿を見たり、それを受け入れる、そういうプロセスが毎回作品ごとに違ってすごく楽しいです。

ハン・ヒョジュ

UOMOのエディターも『ムービング』を二周観たほどで、ヒョジュさんのファンです。『支配種』を観る読者に特にアピールしたい見どころはありますか?

ハン・ヒョジュ:ありがとうございます。『支配種』は今の時代にとても合った興味深い物語になっていると思いますし、問いかけのあるドラマです。男女問わず視聴者の方々に喜んでいただけると思います。観た後に、議論が盛り上がるんじゃないでしょうか。私ならこう、あなたならどうみたいな、いろいろな考えや対話が広がる作品なのでぜひ楽しんでいただけたらと思っています。

支配種 2

ジフンさんはアクション演技のために特に体を鍛えたりしましたか?どのくらい頻繁にトレーニングのためにジムに通われたのでしょうか?

チュ・ジフン:運動はほとんど毎日しました。ただ腹筋が割れるとかシャープなモデル体型を作る鍛え方ではなく、今回はガッチリした体を作るためによく食べてトレーニングしました。体に包帯を巻いて立ち上がるシーンを見てもらえればわかるように、大きい筋肉がついているとかではなく、この仕事をする人だったらこういう体格だろうと想像して計算しながら鍛えたんですが、評価はご覧になる方々にお任せしないとですよね(笑)

ヒョジュさんは、日本でも作品に参加されてきてボーダーレスに活動していますが、その醍醐味とは?

ハン・ヒョジュ:俳優としてとても楽しい時代に生きているなと最近実感しています。世界がひとつのように身近に感じられる時代に、俳優として仕事ができるのはすごくラッキーですし、役者冥利に尽きると思っています。できることなら韓国だけでなく、様々な場所でいい監督、いい役者さんたちと、いい作品に出演できたら本望です。

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支配種 4

『支配種』は、脇を固めるのもお馴染みの名バイプレーヤーたちだ。『夫婦の世界』の魅力的な神経精神科医役でブレイクしたイ・ムセン、百想芸術大賞テレビ部門の助演男優賞にノミネートされた『殺人者のパラドックス』での怪演も記憶に新しいイ・ヒジュン。演技派俳優たちによる観たことのない相乗効果、ストーリー、リアルな近未来の美術、CG、アクションと贅沢で見どころの尽きない作品でもある。

ディズニープラスでは、前出の、昨年話題を席巻し釜山国際映画祭「アジアコンテンツアワード&OTTアワード2023」で史上初最多の6冠を獲得した『ムービング』の他にも、先の読めないストーリーと、イ・ドンウクをはじめキャストも絶妙な『殺し屋たちの店』、人気ウェブトゥーンを実写化した『ヴィジランテ』、チェ・ミンシクと、今をときめくソン・ソック、おしゃれ番長イ・ドンフィなどクセの強い俳優陣に圧倒される『カジノ』、また、5月15日(水)から配信が始まる『パラサイト 半地下の家族』『ベイビー・ブローカー』(カンヌ国際映画賞で最優秀男優賞を受賞)のソン・ガンホ初ドラマ作品となる『サムシクおじさん』など見逃せない骨太ドラマが目白押しだ。

支配種 ビジュアル

『支配種』 ディズニープラス スターで独占配信中
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(全10話/毎週水2話ずつ配信)

チュ・ジフン

1982年5月16日生まれ、ソウル出身。187センチの長身でモデルとして活躍後、2006年の名作ドラマ『宮-Love in Palace』の皇太子役で大ブレイクした。その後も映画、ドラマで活躍する韓国を代表するスターのひとりだ。

ハン・ヒョジュ

1987年2月22日生まれ、清州出身。2006年『春のワルツ』で主役に抜擢。『華麗なる遺産』『トンイ』で国民的スターに。『監視者たち』『ビューティー・インサド』など映画でも活躍。清純派から演技派となり日本にも活動の場を広げている。

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