4歳の頃からギターに触れてきた鬼才、崎山蒼志さんは、3度目の全国ツアー中。15歳という若さで才能を見いだされた彼の、20歳を迎えた今の心境やいかに?
崎山蒼志さん/シンガーソングライター
「第3回高校生フォークソングGP」に天才少年が登場、とネットが騒然としたのが5年前。崎山蒼志の学ラン姿と歌声が記憶にある人も多いはずだ。そんな彼もいつの間にかハタチを迎え、成熟した表情を見せるように。
「以前はインスピレーションやパッションを頼りに楽曲を制作していましたが、最近は多様なジャンルに触れ、理論も学び始めて一緒に音楽を楽しむ友人や先輩がそばにいます。音楽の見え方がぐっと深くなったんです。新しいつながりを一つ一つ大切にできているとともに、自分自身が変わらず好きなものもはっきりと感じられています」
その言葉どおり、リリースのたびに人々をフレッシュな気持ちにさせ、魅了し続けている。全国ツアー「はたち・みずのかたち」は始まったばかり。
「昔から『みず』が好きです。その清らかさ、とりとめのなさ、常に形を変える様子に惹かれながらあらためて『みず』のように音楽を楽しみたい。もともと水辺から広がるイメージが創作のベースにあり、透き通った浅瀬、神秘的な湧水、石を丸くする静かな流れ…と自然のメッセージに心を投影できる瞬間に感銘を受けます。ふと『ここ水脈だ、きたぞ水っ!』という気持ちで曲を作り始めることもありますね(笑)」
崎山蒼志さん
2002年静岡県生まれ。15歳のときにネット番組での演奏をきっかけに注目を浴びる。大型フェスへの出演、テレビドラマや映画への楽曲提供を行いながら、文芸誌で執筆するなど幅広く活躍中。4月22日から、全国11カ所を回るワンマンツアー「はたち・みずのかたち」がスタート。
シャツ¥50,600・パンツ¥61,600/スタジオ ニコルソン(インコントロ)
いま注目されるクリエイターたち。
Hair:Asami Nemoto
Stylist:Masanori Takahashi
Interview&Text:Takako Nagai