12月24日、ついにこの日がやってきた。「週刊少年ジャンプ」にて連載中、単行本の累計発行部数が6000万部を超え、TVアニメシリーズも爆発的な人気を集めるなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの大人気コミック『呪術廻戦』、本編の前日譚的なエピソードを描いた『劇場版 呪術廻戦 0』が満を持して劇場公開されるのだ。そのテレビアニメ&劇場版を一手に担い、“呪術”ブームを牽引している立役者であるMAPPAに、映画の見どころや面白さの秘密を直撃!
いろいろなジャンルの作品に挑戦していくのがMAPPA
――MAPPAは『呪術廻戦』だけでなく、さまざまな作品を手がけています。MAPPAというアニメーションスタジオの魅力や特徴は何でしょうか?
朴 自分はMAPPAに入って9年ぐらいになるのかな。最初のMAPPAの印象というのは…そうですね、自分は1980年〜’90年代の日本のアニメ、例えば、『カウボーイビバップ』とか『新世紀エヴァンゲリオン』とかそういう作品にすごく憧れていたんです。MAPPAができた10年ぐらい前は、現場的にやっぱり萌えキャラとかの作品がすごく多かった時期で。もちろんそういう作品もありだなと思うんですけど、その頃にMAPPAは『残響のテロル』とか『神撃のバハムート』といった良質な作品をやっていた。今の日本の業界であまりやろうとしてなかった作品に挑戦するというところにすごく魅力を感じて、それで参加することにしたんです。
劇場の大きいスクリーンで観てもらいたい
何も考えずに『呪術廻戦』の世界に入って楽しんでほしい。(朴)
アクションは「これでもか」というぐらいかっこよくなっている。(瀬古)
朴 TVシリーズの勢いをそのまま引っ張っていって、シリーズ以上のものを出すという課題を最初からしっかり自分の中でもっていたので、なかなか自分からは100%すべてやり切ったとは言えないですけど、少なくともそこを目指してスタッフみんなで一致団結してつくりました。劇場に来ていただいて、何も考えずに『呪術廻戦』の世界に入って楽しんでいただけたらうれしいです。
アニメ監督 朴 性厚(パク・ソンフ)
アニメーター、演出家、監督。『呪術廻戦』のテレビアニメ版、劇場版で監督を務める。監督作に「牙狼〈GARO〉-VANISHING LINE-」「THE GOD OF HIGH SCHOOL-ゴッド・オブ・ハイスクール-」など。
シリーズ構成・脚本 瀬古浩司
アニメを中心に多くの作品を手がける脚本家。代表作に「進撃の巨人」シリーズ、「ヴィンランド・サガ」「平穏世代の韋駄天達」など。待機作に「サマータイムレンダ」「チェンソーマン」がある。
UOMO2・3月合併号特別付録は
アニメ「呪術廻戦」×UOMOコンビポーチ