UOMOの人気連載「木村拓哉 Session」撮影に同行した編集長、担当編集が、
取材の模様をフリースタイルで書き綴ります。
「なんかそういうのって気持ちじゃん?」
リリースされたばかりの「木村拓哉お年玉つきスタンプ」を早速入手し、編集部員とのLINEでも連発しております。このお言葉もそのスタンプから。ちょっと使いどころが難しいセリフですが。
さて今回の本誌連載「木村拓哉 Session」、ご覧いただけましたか。先月号で訪れた幼少期に住んでいた街、代々木八幡に続き、今月は木村さんにとって大切なショップ「goro’s」でのロケでした。取材日だった11月25日は、偶然にも4年前に亡くなった店主髙橋吾郎さんの命日。木村さんはじめスタッフ一同まったく気づかないまま取材へ赴き、現場でその事実を知ったのです。スケジュール調整をして直接お店に取材のアポイントを取ってくれたのは木村さん自身でした。その引き寄せる力にあらためて驚かされました。
今回のgoro’s取材のように、例えばどこかに出向いていくと大事な記念日だったり、何かに呼ばれたみたいな不思議な偶然に遭遇することって、木村さんにとってはよくあることなんでしょうか。取材中にさらっと聞いてみたところ、ちょっとした沈黙の後、
「うーん、わかんないけど…… それは、うん、ちょいちょいはあるかな」。
答えを言い淀んだ数秒間、木村さんの胸に何が去来していたのかは知るよしもありません。でも大人にはいろいろあります。代々木八幡とgoro’s。この直近二号分の連載は、いわば木村さんのルーツをめぐった回でした。自身にとって大切なものを辿リ直すことで、新年からのドラマ、冒頭に挙げたLINEなどの新しいチャレンジとのバランスを取っているのかもしれません。
そして来月は久しぶりにファッション的アプローチで、木村さんにとっての大切なものに迫ります。ご期待ください。