UOMOの人気連載「木村拓哉 Session」撮影に同行した編集長、担当編集が、
取材の模様をフリースタイルで書き綴ります。
例えば、幼少期に生まれ育った街。例えば、上京して初めて住んだアパート。例えば、奥さんにプロポーズした場所。人は誰しも、何かしら「思い出の場所」を持っているもの。じゃあ木村拓哉さんにとっての思い出の場所は、一体どこなんだろう。千葉の海? フジテレビ? 東京ドーム? 何となく木村さんのイメージに合う華やかな場所を想像していたので、本人が「代々木八幡」と答えたときは、思わず聞き返してしまいました。
代々木八幡といえば、渋谷や原宿といった繁華街や緑豊かな代々木公園に隣接はしているものの、小ぢんまりした都心のエアポケットのような場所。駅周辺に美味しいゴハン屋さんなんかはちらほらありますが、基本は住宅街なので、昼間に「わざわざ行く」街ではありません。だから、幼き木村少年が見ていた代々木八幡の風景ってどんなだったんだろう?と俄然興味が湧いたのでした。
…まあ、「ブラタモリ」ならぬ「ブラタクヤ」の詳しい顛末は本誌を読んで頂くとして(お願いします!)、ここでは、木村さんが撮影当日に見ていたであろう、代々木八幡の風景をいくつかご紹介したいと思います。
木村さんの記憶力がものすごい、という話は以前もしたと思いますが、この日も全く迷う様子なく撮影スタッフを引率してくれました。目をキラキラさせながら駆け足で歩いて行くその姿はまるで少年時代にタイムスリップしたかのようで、木村さんの新たな一面が垣間見えたとても楽しい取材でした。ちなみに来月も、木村さんの人生に多大な影響を与えた「大切な場所」で撮影しています。乞うご期待!