周りの人にはちょっと理解されないけれど、買わなきゃいけない理由がある。好きを通り越してもはや偏愛(恋愛?)の域に達してしまった趣味人がコレクションを披露!
田中 望さん/Revolution PR プレス
手軽に買える浮世絵
浮世絵を通して当時の人々の生活を知る
もともと浮世絵を見るのが好きで、休日になると、美術館や専門の古書店によく出かけるという田中さん。
「浮世絵には当時の流行や世相が描かれているので、それを見ていると昔の人はこうやって暮らしていたんだなってことがわかって面白いんですよ。絵師によって作風が違うから、お気に入りの絵師を探す楽しさもあります」
見ているだけでは飽き足らず、ついつい手に入れたくなってしまうのが人の常。調べてみると、実は手頃な金額で買えることがわかり、気づけば着実にそのコレクションを増やしている。
「高いものは何十万円もしますが、安いものだと数千円から買えます。今は30点ほど持っていて、季節やそのときの気分で掛け替えて楽しんでいます」
水澗 航さん/STUDIO FABWORK 主宰
いろいろな石
どれを選ぶかでその人のセンスが表れる
家具や照明や器などのコレクションは本誌でもたびたび披露。そんな水澗さんは、石のコレクターでもあった。
「海の近くで育ったので、小さい頃は気に入った石をよく拾ったりしていました。5年ぐらい前に『シンプルなかたち展』という展覧会で、ル・コルビュジエが石を拾って集めていたことを知って、石集めを再開したんです」
旅先や近所の公園で拾ってくることもあれば、稀少な天然石や作家ものはショップなどで買うことが多いという。
「自然の造形の美しさってありますよね。同じ石でもよく見ると微妙な模様の違いがあったり、色味も変わったりして、どれを選ぶかでその人のセンスが表れる。楽しいですけど、自分でもマニアックだなって思います(笑)」
「高いものは何十万円もしますが、安いものだと数千円から買えます。今は30点ほど持っていて、季節やそのときの気分で掛け替えて楽しんでいます」
Composition&Text:Masayuki Sawada