最近笑ってないかも、泣いてないなというおじさんのために、週末公開の心動かす注目映画を紹介するコラム『40歳男子はコレ観とけ!』。イラクで実際に起きた出来事に着想を得た、女性戦闘員の愛と尊厳を賭けた物語をピックアップする。
イラクやシリアの“今”を伝える 戦う女性たちの生き様に胸を熱くする
女弁護士のバハールは愛する夫と息子と幸せに暮らしていたが、ある日、クルド人自治区の故郷の町でIS(イスラミックステート)の襲撃を受け、夫たち男性は全員殺されてしまう。バハールも息子と引き離され、奴隷として売られてしまう。数か月後、ISの陣地を脱出した彼女は人質にとられた息子を取り戻すため、女性武装部隊“太陽の女たち”のリーダーとなり、最前線でISと戦う日々を送っていた。そんな中、同じく小さな娘と離れ、取材にやってきた片眼の戦場記者マチルドと出会い、過酷な運命が待つ戦地で互いに心を通わせていく。
『バハールの涙』
監督:エヴァ・ウッソン出演:ゴルシフテ・ファラハニ、エマニュエル・ベルコほか
2019年1月19日より新宿ピカデリー&シネスイッチ銀座ほか全国公開
©2018 – Maneki Films – Wild Bunch – Arches Films – Gapbusters – 20 Steps Productions – RTBF (Télévision belge)
『バハールの涙』公式サイト
Text:Hisamoto Chikaraishi