最近笑ってないかも、泣いてないなというおじさんのために、週末公開の心動かす注目映画を紹介するコラム『40歳男子はコレ観とけ!』。今回は、かつて例を見ない世界的汚職事件へと発展した国連による人道支援計画「石油・食料交換プログラム」の真実を描いた社会派サスペンスを紹介する。
大義から生まれた欲望と力に抗うのは 一人の青年の正義だった
2002年10月、24歳のアメリカ人青年マイケル・サリバンは、念願だった国連事務次長の特別補佐官の職を手に入れた。そして、国連事務次長のコスタ・パサリスの下で国連主導の人道支援である「石油・食料交換プログラム」(オイル・フォー・フード・プログラム)の担当となった。このプログラムは、国連が監視をする中で、サダム・フセインが大量破壊兵器を開発することを防ぎ、2000万人というイラク市民を助けることのできる理想的な計画…だと思われていた。だが、マイケルは大切な任務に奔走する中で驚愕の事実を知ってしまう。
『バグダッド・スキャンダル』
監督:ペール・フライ出演:テオ・ジェームズ、ベン・キングズレー、ジャクリーン・ビセット、ベルシム・ビルギン
2018年11月3日よりシネマカリテほか全国順次公開
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『バグダッド・スキャンダル』公式サイト
Text:Hisamoto Chikaraishi