2018.05.03

5月4日公開! 監督G・クルーニー×脚本コーエン兄弟のサスペンス『サバービコン 仮面を被った街』

働き盛りのUOMO読者のみなさん、忙しすぎて、心乾いてませんか? 最近笑ってないかも、泣いてないなというおじさんのために、週末公開の心動かす注目映画を紹介するコラム『40歳男子はコレ観とけ!』。今回は、1950年代のアメリカの新興住宅地とその住民に隠された真実をあぶりだすサスペンスをご紹介!

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理想なんてない!? 笑顔の家族と街に 潜む驚くべき真実をスリリングに描く!

舞台は1950年代のアメリカ。”庭付き一戸建て”という夢が手に届くようになった時代に作られた、モダンで均一化された理想の住宅街、サバービコン。そこに住むロッジ家の幼い息子、ニッキーは、サラリーマンの父ガードナーと事故で脚が不自由になった母ローズ、そして彼女のために家事を手伝う伯母と穏やかな毎日を過ごしていた。しかし、ロッジ家の隣に黒人のマイヤーズ家が引っ越してきたことで近隣住民の暴動が起きる。同時にロッジ家に強盗が入り、ローズが殺されてしまう。

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カラフルな街並みに、からりと晴れた天気。気心が知れた優しい隣人たち。最上の暮らしが約束された街に誰もがワクワクする。しかし、本編が進むにつれ、不穏な空気を感じるようになる。50年代当時に実際にあった露わになる住民の人種差別。平凡で幸せな家庭に起きる突然の不幸。誰もが描く理想は、綺麗に装飾された砂糖細工のように脆く、次第に大きく歪みはじめていく。そんな身の回りの異様さに真っ先に気づくのが、純粋な心を持った子供なのだ。そして、悲しみにくれるニッキーは、ある恐ろしい真実を知ってしまい、身に危険が迫る。差別意識に包まれた鬱屈した街で、助けを求める孤独な少年の運命はいかに──。
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監督は『グッドナイト&グッドラック』でアカデミー賞候補になったジョージ・クルーニー。脚本には、2度のアカデミー賞に輝くコーエン兄弟が参加している。本作は2017年のベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、金獅子賞に輝いたギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』とともに人気を博し、日本公開にも注目が集まる。独特なキャラクターが演じるひねりの効いたサスペンスは、幸せ気分のG.W.に(いい意味で!)強烈なインパクトを与えてくれる!

『サバービコン 仮面を被った街』

監督:ジョージ・クルーニー
出演:マット・デイモン、ジュリアン・ムーア、オスカー・アイザック
2018年5月4日より全国にて公開
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映画『サバービコン 仮面を被った街』公式サイト

Text:Hisamoto Chikaraishi

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