働き盛りのUOMO読者のみなさん、忙しすぎて、心乾いてませんか? 最近笑ってないかも、泣いてないなというおじさんのために、週末公開の心動かす注目映画を紹介するコラム『40歳男子はコレ観とけ!』。今回は、アートを通して人間社会にある差別や格差をあぶり出した、昨年のカンヌ映画祭パルムドール受賞作品をお届けする!
笑えないユーモアと身にしみる毒で 人間社会のリアルを表現する
現代美術館のキュレーターであるクリスティアンは、地面に正方形を描いた「ザ・スクエア」という作品を発表する。その枠の中では「全ての人が平等の権利を持ち、公平に扱われる」という、「思いやりの聖域」をテーマにした参加型のアートで、現代社会におけるエゴや貧富の格差にフォーカスする狙いがあった。ある日、クリスティアンは携帯電話と財布の盗難に遭い、その犯人探しを敢行したことを皮切りに、自分の身を脅かす不測の事態が巻き起こる。
『ザ・スクエア 思いやりの聖域』
監督:リューベン・オストルンド出演:クレス・バング、エリザベス・モス、ドミニク・ウェスト、テリー・ノタリー
2018年4月28日より全国にて公開
© 2017 PLATTFORM PRODTION AB / SOCIÉTÉ PARISIENNE DE PRODUCTION / ESSENTIAL FILMPRODUKTION GMBH / COPRODUCTION OFFICE APS
映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』公式サイト
Text:Hisamoto Chikaraishi