40歳を迎えた今、そして40歳だったあの頃…各ジャンルで活躍するあの人たちは何を思い、どんな歩みを進めていたのか。速水健朗が各界を代表する6人に“40歳”という時を切り取るエピソードを聞いた。4人目はプロレスラー・棚橋弘至さん。
40歳を過ぎ、引退を考えたりします?
「これって、まだ俺のピークは先にあるってことでしょ?」(棚橋)
スポーツ選手にとって年齢は避けて通れない関門。40歳を間近に控えた昨年、棚橋弘至には自分のピークについてまざまざと考えさせられる機会が訪れていた。
「経験値と身体能力のラインが重なるところがアスリートのピークだって話を聞いたことがあるんですよ」
人は年をとればとるほど場面場面で対処する能力が上がっていく。プロレスであればなおさら。一方で体力は、ある年齢をピークに低下に向かう。両方の曲線が交わるところでアスリートは立ち止まらざるを得ないという話である。
昨年、重要なシリーズをけがで欠場しなければならなかった棚橋は、自分のキャリアが年齢と結びつけて語られていることに気がつく。
「ほかのプロレスラーだとないと思うんですけど、俺だけTwitterで言われるんですよね。“あーもう棚橋も40歳だしな”って。なんか理不尽だと思いません? 鈴木みのるさんだったら誰もそんなことを言わないのに」
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棚橋弘至 HIROSHI TANAHASHI
1976年岐阜県生まれ。新日本プロレス所属。「100年に一人の逸材」のキャッチコピーは、実は自らが名づけ親。11月5日に大阪府立体育会館にてタイトルマッチが行われる。こっそりwear.jpのアカウントに私服写真を投稿中。
Photos:Mie Morimoto
Text:Kenro Hayamizu
Text:Kenro Hayamizu