2022.10.17

シンガーソングライター、ギタリスト・Rei「世の中をキャッチする心を大切に育てたい」

卓越したギターテクと英語を交えた独創的な歌詞で注目を浴び、各国のフェスやライブで大活躍。ブルーズやロックをはじめ、多彩なジャンルを自在に織り込む彼女が、心に秘める思いとは。

シンガーソングライター、ギタリスト・Reの画像_1

Reiさん/シンガーソングライター、ギタリスト

 グルーヴ感あふれるギターと、豊かな歌唱力。聴く者に強いエネルギーを与えてくれるシンガーソングライターは、名実ともに「スーパースターになりたい」と胸を張る。



「4歳でクラシックギターを始めた瞬間から、ギターとはずっと一緒の人生だろうと感じました。その後、バンドを通じて音楽が放つメッセージや言葉にも興味をもち、歌詞も書くスタイルに。ビートルズが1965年にNYのシェイ・スタジアムで開いた伝説のライブは夢みる光景の一つ。彼らみたいに音楽で世界を牛耳るスーパースターになるぞ、と本気で思いながら続けています」



 そのうえでいつも大切にしていることがある。
「表現者である限り、繊細な心を失ってはいけないし、感性は豊かにしておきたい。例えば道端に落ちている手袋を見てもスルーせず、想像力を湧き上がらせる感覚をもち続けていたいですね。日々の創作へのインスピレーションを高めてくれるのは、絵や色。聴覚が最優先ですが視覚も大事で、特にレイモンド・ローウィのようなインダストリアルデザイナーたちの作品や、エッシャーの建築を感じる絵画には触発されるものがあります。機能的でありながら結果として美しいものを前にすると、私の音楽ではどうやって表現できるだろうかと考えるのです」


Rei
幼少期をNYで過ごし、10代後半からプロ活動を開始。昨年10月よりコラボプロジェクト“QUILT”を始動し、藤原さくら、長岡亮介、細野晴臣らと3曲のシングルを発表。現在、プロジェクトの集大成的アルバム『QUILT』が発売中。



Photo:Daiki Suzuki
Hair&Make-up:Haruka Miyamoto
Interview&Text:Eri Ishii

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