「自分にもこんなスタンドがあったなら」。まったく知らない人からすれば、さっぱり意味不明であろうこのフレーズ一つとっても、ファンなら何時間でも盛り上がれる。『ジョジョの奇妙な冒険』を愛してやまないミュージシャン ハマ・オカモトさんが語る、エバーグリーンな魅力。
小説を読んでいるような感覚なんです
――『ジョジョ』との出会いはどういう形だったのですか?
ハマ 出会いは今でもはっきり覚えていて、第3部の格闘ゲームがありまして、それを小学4年のときに友達の家でやったのが最初です。漫画の絵がガンガン出てくるようなゲームで、すぐに「何だこれ?」と思って、その友達は『ジョジョ』の漫画も読んでいたので、「1巻からじゃなくて、13巻から読んだほうがいいよ」と教えてくれました。要するに、本格的に13巻から第3部が始まるってことなんですけど、その言葉に従って、まずは第3部が終わる28巻まで一気に読んで、見事にハマりました。その後は第1部から順を追って読んでいって、めでたいことに第5部を読み始めたときにちょうど第5部のゲームも発売されて、それも超名作でした。
――『ジョジョ』はなぜこんなに面白いんだと思いますか?
ハマ やっぱり登場人物全員にきちんと存在理由があるからではないでしょうか。敵側だろうが、主人公側だろうが、おのおのが正義や戦う理由をもっているので、読んでいて面白いんだと思います。『ジョジョ』の場合、ディオみたいな絶対的悪役がいて、それはそれでかっこいいんですけど、そこに至るまでに出会うキャラクターもすごく魅力的で、その登場のプロセスなんかも含めて、小説を読んでいるような感覚なんです。荒木さん自身も、何かのインタビューで「ミステリー小説とか大河ドラマみたいな話にしたかった」とおっしゃっていて、「確かにそうだよな」って。
――『ジョジョ』の中だと何部がいちばん好きですか?
ハマ 思い入れがあるのはやっぱり第3部ですが、いちばん読んでいるのは第5部です。主人公のジョルノがDIOの息子というのがぐっときますね。そんなことあるんだって思いました。第5部はほかのキャラクターもみんな面白いし、かっこいいです。
――10月からはいよいよ第5部のアニメがスタートしますね。
ハマ もうめちゃくちゃ楽しみです。ポルナレフは、ぜひ第3部のときと同じ声優さんでやってほしいです。
ニット¥23,000・パンツ¥24,000/アレッジ(カラーズ) シャツ¥25,000/マーカウェア(PARKING) シューズ¥48,000/フット ザ コーチャー(ギャラリー・オブ・オーセンティック)
1991年東京都生まれ。中学校からの同級生で結成された4人組ロックバンド「OKAMOTO’S(オカモトズ)」のベーシスト。11月2日に東京・中野サンプラザホール、9日に大阪・NHK大阪ホールにて「90’S TOKYO BOYS IN HALL “Studio”」の開催が決定。学生の頃には、ニッチすぎて伝わらない『ジョジョ』場面(シーン)クイズを出し合って遊んでいたことも。
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Hair:TAKAI
Stylist:TEPPEI
Text:Masayuki Sawada
Movie:Iwamototaisei(TranSe)
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋
【会期】開催中~10月1日(休館日:火曜)
【開館時間】10時~18時 ※金・土曜は21時まで ※最終入場は閉館の30分前まで ※本展覧会は完全日時指定制となります。
【会場】国立新美術館 企画展示室2E 東京都港区六本木7の22の2
【問い合わせ】TEL 03-5777-8600(ハローダイヤル)
展示のその他詳細は、jojoex-2018.comを!
発売中のUOMO10月号は表紙のブチャラティが目印です。
荒木飛呂彦さんのインタビューのほか、ディーン・フジオカさんをはじめ、ケンドーコバヤシさん、西野七瀬さん、最果タヒさんなど『ジョジョの奇妙な冒険』を愛してやまない方々の「ジョジョ愛」満載の証言が掲載されているUOMO10月号の試し読みは→こちら