最近笑ってないかも、泣いてないなというおじさんのために、週末公開の心動かす注目映画を紹介するコラム『40歳男子はコレ観とけ!』。今回は、ゴッホの複製画を描き続けた男が抱える人生の葛藤と決断を追ったドキュメンタリーだ。
自分は何者なのか…。
夢と現実の間で生きる複製画家の人生を追う
複製画制作で世界の半分以上のシェアを誇る油絵の街、中国・大芬(ダーフェン)。出稼ぎでこの街にやってきた趙小勇(チャオ・シャオヨン)は独学で油絵を学び、20年もの間ゴッホの複製画を描き続けている。絵を描くのも食事を摂るのも寝るのもすべて工房の中。いつしか趙小勇は、今後の人生の目標を明確にしたいという熱い思いを胸に、オランダ・アムステルダムにあるゴッホ美術館へ行くことを夢見る。
『世界で一番ゴッホを描いた男』
監督:ユイ・ハイボー、キキ・ティンチー・ユイ
2018年10月20日より、新宿シネマカリテ/伏見ミリオン座ほか、全国順次公開
© Century Image Media (China)
『世界で一番ゴッホを描いた男』公式サイト
Text:Hisamoto Chikaraishi