ギアは揃えれば揃えるほど、人とは違うアイテムを持ちたいという欲求が芽生えてくるものだ。そして誰しもが行き着くのが“ガレージブランド”の世界。小規模ゆえに生産数が限られ、ユーザー目線で開発された数々の名品はガチのキャンパーのみならず、僕らの心をつかんで離さない。
![焚き火マイスター・猪野正哉がハマるガレーの画像_1](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/161708/2021_08_uomo-10-icatch.jpg)
世の中にまだないモノを 作らないと意味がない
八王子に拠点を構えるガレージブランドの「MAAGZ(マーグズ)」。近年のアウトドアブームの陰で着実に知名度を上げてきているが、その作り手は全員が20〜30代と、40代や50代が当たり前のアウトドア業界では非常に珍しい新風だ。
もともとガレージブランドはアウトドア業界出身者や金属・木材加工の会社が立ち上げることが多い。アート・ウェブ・建築を得意分野とする作り手が集まって結成されたMAAGZがいかに特異な存在かがわかる。
ブランドの代名詞となった焚き火台「RAPCA」のデザインを担当した彫刻家の高石優真さんは「世にあるモノは作らない、ないから作る。思いついたモノを形にしただけ」と話し、ウェブエンジニアの日野慎哉さんは「何も知らないがゆえに、一直線に商品開発ができた」という。生半可に知識や情報があるとアウトドアの常識にとらわれてしまうが、異業種のクリエイターが集まることで、いろいろな角度から物事を見ることができ、また、たくさんのアイデアを出し合えることが強みになっている。
この夏発売された、草食動物のふんと間伐材から作られた「ANIMAL LIGHTER/うんちの着火剤」からも常識にとらわれない発想が十分にうかがえる。ただそういったクリエイティブな面だけでなく、売り上げの一部を野生動物の保護に充てるなど、自分たちのフィールドである“自然”への循環をしっかりと考え、実際に行動に移している点を評価したい。プロダクトだけじゃない、そのブランド哲学が多くのキャンパーから支持を集める理由なのだろう。
![焚き火マイスター・猪野正哉がハマるガレーの画像_2](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/161708/2021_08_uomo-10-05.jpg)
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![焚き火マイスター・猪野正哉がハマるガレーの画像_8](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/161708/2021_08_uomo-10-08.jpg)
![焚き火マイスター・猪野正哉がハマるガレーの画像_9](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/161708/2021_08_uomo-10-04.jpg)
ノラキャンパーYUSUKEと焚火マイスターINOのデュオキャンプ
Composition&Text:Masaya Ino