2024.02.21

【おしゃれな大人の試乗フェス!】あえてステーションワゴンに乗るならどれにする?【ベンツCクラス、ゴルフ・ヴァリアント、ミニ クラブマン】

SUV全盛の昨今、ステーションワゴンはむしろレアなクルマになった。でも少しクラシカルで味わい深い雰囲気と、実用性の高さはほかにはない魅力だ。Cクラス、ゴルフ、MINI。キャラクターの異なる3台を乗りくらべた。

【おしゃれな大人の試乗フェス!】あえてスの画像_1

ー 試乗したのは ー

関口文也さん/Griffin International 企画・営業プロフィール画像
関口文也さん/Griffin International 企画・営業
家族3人で逗子在住。5年間乗り続けているボルボ 940エステートは、趣味のキャンプや焚き火に行く際にも活躍している。
秋月庸佑さん/ヘア&メイクアッププロフィール画像
秋月庸佑さん/ヘア&メイクアップ
本誌をはじめ雑誌などで活躍。二児の父であり、アウディA3スポーツバックを経て、現在は近年のBMW M3セダンに乗る。
Mercedes-Benz C220d Stationwagon Volkswagen Golf Variant eTSI Style MINI Cooper S Clubman

1Mercedes-Benz

C220d Stationwagon

2Volkswagen

Golf Variant eTSI Style

3MINI

Cooper S Clubman


実用的でラグジュアリー。もはやCクラスと思えない風格。

Mercedes-BenzC220d Stationwagon

Mercedes-Benz  C220d Stationwagon
Mercedes-Benz  C220d Stationwagon 2

5代目となる現行メルセデス・ベンツCクラス(セダン/ステーションワゴン)のポイントの一つは電動化。試乗車のクリーンディーゼルエンジンも、ガソリンエンジンもマイルドハイブリッドに。全長4785㎜と都市部で持て余さないサイズ、自動ブレーキなどの先進運転支援装置もアップデート。荷室容量490ℓ。736万円。

Mercedes-Benz  C220d Stationwagon 3

オプションのスライディングルーフに「車内が明るくなりますね」と関口さん。秋月さんも「開けると気持ちがいい」と高評価。

Mercedes-Benz  C220d Stationwagon 4
Mercedes-Benz  C220d Stationwagon 5

縦長の液晶パネルにインターフェイスを集約。声でナビなどを操作するMBUXを標準装備。「妻も運転するので安全装備の充実がうれしい」と秋月さん。関口さんは「話しかけて目的地を設定できるのが驚きです」。

Mercedes-Benz  C220d Stationwagon 6

ラゲッジスペースの床下には折りたたみ式コンテナが備わる。「アウトドアで物を入れるのに助かります」と関口さん。

Mercedes-Benz  C220d Stationwagon 7

赤黒のレザーのコンビはAMGライン装着車のみ選択可能。「この色使い、インパクトがあって好きです」と関口さん。秋月さんは「シンプルに黒やベージュだったらCクラスの内装がいちばんなのに」と評価が分かれた。


無駄な装飾のない、ワーゲンらしいシンプルで機能的なデザインが光る。

VolkswagenGolf Variant eTSI Style

Volkswagen Golf Variant eTSI Style
Volkswagen Golf Variant eTSI Style 2

ゴルフ・ヴァリアントはハッチバック版より全長が345㎜長い4640㎜。長くなったぶん、荷室が拡大している。試乗車はガソリンエンジンだが、ディーゼルもラインナップ。さらにスポーツ走行を好む人のために最高出力320psを誇るゴルフ・ヴァリアントRも用意される。最先端の運転支援装置つきで安心。荷室容量611ℓ。440.3万円。

Volkswagen Golf Variant eTSI Style 3

足の動きを感知しテールゲートが開くオプションを装備。「子どもを抱いているときに便利」と関口さん、秋月さんも口を揃えた。

Volkswagen Golf Variant eTSI Style 4
Volkswagen Golf Variant eTSI Style 5

「シンプルですっきりした内装は愛車のボルボ 940に似ていて、ゴルフがいちばん好きかも」と関口さん。秋月さんも「ゴルフのインテリアのデザインはいい意味で普通。安心できます」。

Volkswagen Golf Variant eTSI Style 6

走りを楽しめて、二人のお子さんも乗れるということで先代のBMW M3に乗る秋月さんは「この後席の広さならOKです」。アウトドアが好きでボルボ 940エステートに乗る関口さんも「広さは合格」。


低いルーフラインに観音開きのリアドア。MINIファミリーの中でも異彩を放つ存在。

MINICooper S Clubman

MINI Cooper S Clubman
MINI Cooper S Clubman 2

3ドアやカブリオレなどのバリエーションがあるMINI。クラブマンはボディをストレッチして後席と荷室を拡大したモデルで、試乗車は最高出力192psのエンジンを積むスポーティなアントールドエディション。ただしMINIの次期モデルはEV化されることが決定、現行モデルのファイナルエディションも登場。気になる人は急げ! 荷室容量360ℓ。539万円。

MINI Cooper S Clubman 3

「観音開きは片側だけでも開けられるので、狭い場所で使い勝手がいいですね」と秋月さん。焚き火に凝っている関口さんは「荷室へのアクセスがいいのは好印象」と話す。

MINI Cooper S Clubman 4

オプションのスポーツシートを装備。関口さんは「座り心地はMINIがいちばん」と話す。走ることが好きな秋月さんも「ホールド性がよくて気に入りました」。

MINI Cooper S Clubman 5

「僕は走るクルマが好きなので、接地感がしっかり伝わるハンドリングが好印象。音もいい!」と秋月さん。

MINI Cooper S Clubman 6

「普段乗ってるボルボ 940の長所は、後席を倒さなくても荷物が載ること。このクルマもその点はクリア」と関口さん。


総評

関口文也さんが乗るならプロフィール画像
関口文也さんが乗るなら
Golf Variant

カッコいいと思うのはシンプルな機能美です

ミニバンやSUVが便利なのはわかりますが、ワゴンのスタイリングが好きでボルボに乗っています。3台を乗りくらべると違いがよくわかって僕はゴルフが気に入りました。贅沢なものよりシンプルなものが好きみたいです。

秋月庸佑さんが乗るならプロフィール画像
秋月庸佑さんが乗るなら
MINI Clubman

佇まいは控えめで、でも速いクルマが好き

ベーシックなモノに惹かれるのでセダンやワゴンが好きです。どれもよくできていて本当に迷いますが、速いクルマが好きなのでMINIのクーパーSがよかった。メルセデスのAMGやゴルフRのワゴンにも乗ってみたいですね。



Photos:Tomohiro Mazawa
Text:Takeshi Sato

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