2024.02.10
最終更新日:2024.03.08

お尻が大きくなったポルシェ911も色っぽくて愛せる【おしゃれな大人が「見た目だけで選ぶ」クルマ座談会 PART.2】

細かい蘊蓄やスペックの話は置いといて、シンプルに見た目だけでファミリーカーを選んだらどうなるか。各界のクルマ好き6名が集まり、現行モデルから発売予定のニューモデルまで、グッドルッキングなモデルについてあれこれ語ってもらいました。

お尻が大きくなったポルシェ911も色っぽの画像_1

ー 参加者 ー

藤村雅史さん(アートディレクター)プロフィール画像
藤村雅史さん(アートディレクター)
本誌でお馴染みの趣味人。愛車はレンジローバーとメルセデスEQC。EQCの電費の悪さにちょっと早まったかなと思っている。次に狙うはEQGか!?
今泉 悠さん(ayame デザイナー)プロフィール画像
今泉 悠さん(ayame デザイナー)
ガソリン車をこよなく愛するオイリー・ボーイ。現在の愛車は993型911。いつかはGT3 RSに乗ってかっ飛ばしてみたい。家族用にGクラス400dも所有。
渡辺敏史さん(自動車ジャーナリスト)プロフィール画像
渡辺敏史さん(自動車ジャーナリスト)
二輪・四輪誌の編集に携わった後、独立。数々のクルマに試乗し、守備範囲は広大。愛車は996型ポルシェ911と納車待ちのマツダ ロードスター。
服部昌孝さん(スタイリスト)プロフィール画像
服部昌孝さん(スタイリスト)
初めて免許を取ったのは2022年1月。旧車好きで、現在はクルマ10台、バイク4台のオーナーである。普段の足はマツダ ロードスター。
佐藤佑樹さん(Cale デザイナー)プロフィール画像
佐藤佑樹さん(Cale デザイナー)
洋服づくりのほかに、東麻布でギャラリーを運営。実は旧いクルマが好きだったりするが、現在は子育て真っ最中のため、アウディQ8 e-tronに乗っている。
遠藤イヅルさん(イラストレーター、ライター)プロフィール画像
遠藤イヅルさん(イラストレーター、ライター)
自動車全般に膨大な知識をもち、大衆車、実用車系のイラスト・記事が得意。VW サンタナ、日産 サニーカリフォルニア、ルノー ルーテシアを所有。

お尻が大きくなったポルシェ911も色っぽくて愛せる

―伝統とモダンの融合みたいなことでいうと、ランドクルーザー250はいかがですか? 狙っている家族もいっぱいいると思います。

遠藤 水平基調のランクルらしいデザインをちゃんと踏襲していますし、これは相当売れると思います。

渡辺 現行のプラドの置き換えという位置づけですし、400万円台でまあまあなグレードが買える可能性もありますから、売れるでしょう。

藤村 人気が出るのはわかるけど、オフロードすぎるというか、「がんがんアウトドアやるぜ」みたいな感じがするから、街乗り派の僕はちょっと手が伸びないかな。

渡辺 僕は肯定派なんですけれども、心のどこかに「ちょっとあざとすぎない?」というのはあります。AIがつくったランクルみたいな感じがするんですよね。

Toyota Land Cruiser250

Toyota Land Cruiser250

服部 俺は旧車好きだから、現行のクルマは正直あまりピンとこないんですけど(笑)、乗ってみたいなと思うのはスイスポですね。ジムニーのマニュアルか、スイスポのマニュアルか、すごく迷って、結局ジムニーにしちゃったんですけど、スイスポも欲しいなって今も思っています。デカールまみれにして乗ってみたいです(笑)。

遠藤 スイフトスポーツはいいですよね。小型車も全般的にSUV化が進んでいる中で、スイフトは昔ながらの背の高くないハッチバックの形を残していて、僕も好きです。

Suzuki Swift Sport

Suzuki Swift Sport

服部 あと、プジョー408も気になるかな。プジョーって女性的なイメージがあったから、けっこう武骨になったんだなって。

遠藤 プジョーは405とかの400シリーズのセダンが好きで、久しぶりに400番台が出るんだと思って、この408を見たときは驚きを隠せませんでした。ああ、これでもう二度と普通のセダンは出ないんだなって。

服部 この408ってセダンの扱いなんですか? 車高はSUVっぽいし、不思議なスタイリングですよね。

遠藤 セダンなんですけど、普通のセダンではないですよね。世界中でSUV化が起きているので、こういうスタイリングになったんだと思います。

Peugeot 408

Peugeot 408

服部 最近のクルマはどのメーカーも全体のフォルムが似ていますよね。

藤村 フォルムが似てきちゃうのって、空力の話なんですか?

渡辺 空力ももちろんあります。それよりも、SUV的なものをなるべく都会向けにかっこよくしようってなると、わりとこういう形状になっちゃうんだと思います。プロサングエっていうフェラーリが出したSUVがあって、それとクラウン スポーツはかなりデザインがかぶっていてパクりだと言われているんですけど、タイミング的にパクれるわけがないから、デザイナーが同じようなことを考えているってことですよね。

―今泉さんはどうですか? 好きなクルマはありますか?

今泉 僕はギリギリまでガソリン車に乗りたいんですよね。

藤村 わかる、わかる(笑)。

今泉 ガソリンとかオイルの匂いがすごく好きで(笑)。40歳になって、今まで憧れだった911のマニュアルを譲ってもらって、やっぱりポルシェっていいなと思ったので、そういう点で言うと、現行の911は乗ったことがないから、気になりますね。ファミリーカーじゃないけど(笑)。デザイン的にはお尻がでかくなっちゃったので、本音を言うともう少し小さいほうがいいですけど、何か色っぽいですよね。

遠藤 たしかにちょっとでかくなりました。

Porsche 911

Porsche 911

今泉 そうなんです。あとはアコードがちょっと気になるんですよね。セダンらしい、サルーンという感じのクルマって今は少ないですし、ちょっと懐かしさもあって、何か惹かれちゃう部分があります。

渡辺 ホンダのデザインは最近ミニマムな感じになっていて、アコードもその流れですよね。僕は今のミニマムなデザインは好きなんですけど、なぜか日本ではあまり受けてないんですよ。

Honda Accord

Honda Accord

カングーはどうですか? 以前乗っていたんですよね?

今泉 はい。なのでやはり気になります。でもだいぶ印象が変わりましたね。

佐藤 カングーはいいですよね。個人的に黄色と黒のツートーンのカラーリングがかわいくて好きです。

藤村 僕もカングーは気になる。これにワンコ乗っけたい。デザインは前のカングーのほうが全然好きなんだけど、長距離もいけるし、フランス車ならではの足回りのよさもあるから、ワンコカーには最高かなって。

Renault Kangoo

Renault Kangoo
ーPART.3へ続く


Illustration:Izuru Endo
Interview&Text:Masayuki Sawada

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