UOMO世代の大人は、実際にファミリーカーをどう選び、乗っているのか。結論から言えば、とにかく自由であることがわかった。そして、家族みんながそのクルマ選びに賛同していることが何より素敵だ。子どもたちと、妻と、愛犬と。58組の「家族とクルマの関係」をお届けする。
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松川 総さん
スタイリスト
Toyota Sprinter Carib (1984)
■妻、息子(9歳)
■所有歴半年
鳥山明さんが描くクルマのようなかわいさ。このカリブにはそんな空気感がある。
’80年代の写真から飛び出てきたような佇まいのレアなワゴン。クラシックレンジから乗り換えるという意外な選択。なぜスプリンターカリブを?
「大好きなアメリカのテレビドラマ『ブレイキング・バッド』に出てくるクルマで、ずっと印象に残っていました。もとは北米向けにつくられたモデルだそうですが、劇中ではダサいクルマ扱いされている(笑)。でもそれがとてもキャラに合っていていいんです」
ボルボ240と迷ったが運よくスプリンターカリブが2台見つかり、劇中車と同色の赤で状態がいいほうに決めた。
「大衆車なので、街中で懐かしいと声をかけられることが多くてうれしい。クラシックレンジの頃はなかったです(笑)」
整備を経て9月に納車されたばかりで、まだあまり乗れていない。仕事用に’05年式のメルセデスC180ステーションワゴン(S203)を所有するが、今後はカリブに荷物を積んで走ることも増えそうだ。
松川さんが惹かれたのがこのリアビュー。縦長のリアクォーターウィンドウや左右非対称なテールゲートのデザインなど、当時のクセが詰まっている。4WDと書かれたサイドのデカールも雰囲気抜群!
Photos:Kosuke Tamura Yuya Shimahara Tsukasa Nakagawa Mitsuru Nishimura Tomohiro Mazawa