UOMO世代の大人は、実際にファミリーカーをどう選び、乗っているのか。結論から言えば、とにかく自由であることがわかった。そして、家族みんながそのクルマ選びに賛同していることが何より素敵だ。子どもたちと、妻と、愛犬と。58組の「家族とクルマの関係」をお届けする。
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豊田光信さん
ヘアサロン KATE オーナー
Citroën Xantia Break (1996)
■夫婦
■所有歴4年
妻は車高がいちばん低い状態を見ると「伏せしている犬みたい」って言ってます(笑)。

独特な乗り心地が根強い人気を誇るハイドロサス時代のシトロエン。表参道でヘアサロンを営む豊田さんは、初の愛車にエグザンティア ブレークを選んだ。
「通勤で毎日乗っています。夫婦でよくキャンプに行くのですが、ハイドロの足が本領を発揮するのは高速移動時。路面の凹凸を越えたあとに上下に浮遊するようなフワッとした余韻が残るのですが、一度感じてしまうとやめられない。心底リラックスして運転できます」
複雑な機構ゆえオイル漏れしやすいという欠点もあるが、専門店の定期点検で最小限に。元がワンオーナー車で、整備状態がよかったことも大きい。
「妻もかわいく思ってくれています」
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ハイドロサスによる最も車高が高い状態。パンク時や下まわりにトラブルが発生した際にジャッキアップ代わりになる(走行は不可)。
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’90年代のフランス車らしいベーシックな内装。「このシートは本当に疲れ知らず。素晴らしい座り心地です」。
Photos:Kosuke Tamura Yuya Shimahara Tsukasa Nakagawa Mitsuru Nishimura Tomohiro Mazawa