カーボンニュートラルな環境意識の高まりとともに続々と誕生しているEV。もはや次にクルマを買うならEVしかない?
Vol.10
もしも試着フェス®トラックをEVで造ったら…
B-ON StreetScooter D17
今回のテーマは「働くクルマ」。消防車やダンプカーなど、幼い頃に魅了された人も多いはず。ある機能に特化した装備やデザインにはつい心惹かれますよね。
働くクルマは、大手メーカーの車種がベースであることがほとんどですが、EVになって新しいビジネスモデルも。今回紹介する「B-ON」は、ドイツが誇る世界最大の物流会社「DHL」がEVのスタートアップと協業してイチから造った配達車。いま世界では、大手通販サイトの出資を受けて造られたスタートアップの配送バンが大量生産を控えていたり、国際的な配送会社が自社のコマーシャルバンをスタートアップに依頼するケースが少なくないんです。そうした中で、B-ONは現時点で唯一日本に上陸している類い稀な存在。ヤマト運輸にはすでに500台が導入されています。
そこでわれわれもこのEVを使って何かできないかと考え、勝手に妄想してみました! それが、UOMOの恒例企画「試着フェス®」を移動式で行える「モバイル試着フェス®トラック」。デザインは現役のカーデザイナー、杉山旅人さんによるもの。
ご覧のとおり、リアのコンテナが大胆にトランスフォームすることでどこに行っても試着フェスが開催できるだけでなく、EVの特性を生かして照明や音響、アイロンなどに搭載バッテリーの電力が使える想定。もちろん、排ガスで洋服が臭くなることもありません。こんなクルマがあったら必ず人気者になるはず!と誌面を通して提案したいのですが、B-ONの皆さま、こんな一台いかがでしょうか? 子どもと言わず、誰もが魅了されること間違いなし!
神保匠吾
1982年福岡県生まれ。オンラインモーターマガジン「DRIVETHRU」ディレクター。学生時代に乗っていたBMW初代3シリーズ(E21)を電動化し、EVライフを実践中。詳しくはhttps://drivethru.jpへ。
文化系男子は電気自動車の夢を見るか?
Text: Shogo Jimbo