2022.04.13
最終更新日:2024.03.07

CAKE Kalk|スウェーデン発の電動オフロードバイク【文化系男子は電気自動車の夢を見るか?Vol.6】

EV

カーボンニュートラルな環境意識の高まりとともに続々と誕生しているEV。もはや次にクルマを買うならEVしかない? 

CAKE Kalk|スウェーデン発の電動の画像_1

Vol.6

スウェーデン発の電動オフロードバイク

CAKE Kalk

CAKE Kalk|スウェーデン発の電動オフロードバイク【文化系男子は電気自動車の夢を見るか?Vol.6】_01
一見、アグレッシブなモトクロスバイクでありながら、都会的な外観をもつフラッグシップモデルの「Kalk OR race」。フロントフォークには、スウェーデンの名門・オーリンズのサスペンションを採用している。大自然の中を走るオフロードバイクこそ、ゼロエミッションになる意味合いは大きい。

 今回は、少し趣向を変えて電動バイクについて。とはいっても、最近話題のeバイク(自転車)ではなく、モーターサイクルのお話。四輪と同様、二輪メーカーも電動化を急いでいるものの、現状はなかなか洗練されたモデルが少なく、eバイクの台頭もあって国内の注目度はまだ低め。そんな過渡期において、スウェーデン発のスタートアップ「CAKE(ケイク)」は、注目すべき電動オフロードバイクのブランドです。

 まず、スカンジナビアンデザインを感じさせるシックなカラーリングは、派手な原色が多い従来のモトクロスの印象を刷新した、まさに近未来のモビリティといった佇まい。

 CAKE初の量産モデル「Kalk(カーク)」は、アルミニウムとカーボンを多用した専用設計によって、驚異的な軽さを実現。当然クラッチもなく、そのうえ前後輪ともハンドブレーキなので、自転車の延長線上の感覚で乗りこなせるのも魅力です。 

 ストックホルムでの取材時に体感した、電動バイクで森の中を静かに走り抜ける感覚は、今まで得たことのない自然との一体感を味わうことができ、まるで馬に乗っているかのような不思議なものでした。また、ライトやウィンカーなどの保安部品を備えてナンバーを取得すれば、街での普段使いも十分にできるのがうれしい。

 日本での取り扱いは未定だけど、その気になれば個人で輸入もできるので、気になる方はぜひCAKEのウェブサイトへ。せっかく手に入れるなら、早いほうが自慢できそうですしね。


CAKE Kalk|スウェーデン発の電動オフロードバイク【文化系男子は電気自動車の夢を見るか?Vol.6】_02

灯火類を装備した公道仕様のミドルモデル「Kalk INK」。航続距離は満充電で約83㎞と必要にして十分。モデルによっては100㎞を超えるものも。

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CAKEの開発拠点があるストックホルムでテストライドをしたのは4年前のこと。今ではモデルラインナップを8車種まで拡張し、欧米を中心に世界中へデリバリーを開始している。


神保匠吾
1982年福岡県生まれ。オンラインモーターマガジン「DRIVETHRU」ディレクター。学生時代に乗っていたBMW初代3シリーズ(E21)を電動化し、EVライフを実践中。詳しくはhttps://drivethru.jpへ。



Photos:CAKE Naoko Akechi
Text:Shogo Jimbo

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