カーボンニュートラルな環境意識の高まりとともに続々と誕生しているEV。もはや次にクルマを買うならEVしかない?
Vol.4
究極の選択肢。ヴィンテージカーを電動化!
OZ MOTORS コンバートEV
ネオクラ車特集を読んで、心を奪われてしまった皆さま。もうEVなんて乗れない…と思うかもしれないけど、ご安心を。往年の名車を電動化する「コンバートEV」なるカスタムがあるのです。
今回、紹介する横浜のオズモーターズは、国内でいち早くコンバートEVを手がけてきた名門ショップ。10月にはその功績が認められ、なんと大手自動車メーカーを差し置いて、今年度の「グッドデザイン金賞」を受賞。「見た目はクラシック、でも中身は最新」というスタイルは、未来のモビリティソリューションとして要注目です。
写真のブルーのフォルクスワーゲン・ビートル ガブリオレと黄色のBMW・イセッタは、愛らしいルックスはそのままに、エンジン&燃料タンクをモーター&バッテリーに置き換えた、れっきとした電気自動車。最新のリチウムイオンバッテリーを搭載し、公共インフラで充電できるので、十分に日常使いができる。
ただ、現状では一点モノのパーツを製作する必要があるため、ややコストが割高。そこで、オズモーターズではビートルなど人気車種を簡単にコンバートできるキットを開発中。近い将来、比較的リーズナブルにコンバートEVを楽しめる日がやってくる…。となれば、もし狙ってる旧車があるのなら、まずはオリジナルのまま楽しんで、来るべきタイミングでEVに変えるのがいいでしょう。現に、私は’70年代のBMWをE
V化して、エンジン車の頃より楽しんでいます。その話はまた別の機会に!
神保匠吾
1982年福岡県生まれ。オンラインモーターマガジン「DRIVETHRU」ディレクター。学生時代に乗っていたBMW初代3シリーズ(E21)を電動化し、EVライフを実践中。詳しくはhttps://drivethru.jpへ。
Text:Shogo Jimbo