ファミリーカーでもけっしてガマンしたくない、楽しく乗りたい、と願う読者は多いはず。今回はモータージャーナリストが責任をもってオススメする最新の8台に読者が試乗! 本格派のSUVからコンパクトEV、ミニバン、スポーツモデルまでリアルな意見が集まった。
試乗したのは…
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子どもが生まれてボクスターからBMW M135iに乗り換え。現在次なる家族のクルマを探し中。
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クルマは見た目と音響で選ぶ派。愛車のレンジローバー・イヴォークで妻と九州旅に出たことも。
あえてのステーションワゴンという選択|Mercedes-Benz E 220 d All-Terrain
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人とちょっとだけ違うハズシっぷりがいい。(松田)
SUVブームの日本ではすっかり下火になったが、欧州ではいまだ根強い人気を誇るのがステーションワゴン。セダンの後ろに荷室をつけたユーティリティカーで、バブル期の日本でもメルセデスのEクラスワゴンを筆頭に、スバル・レガシィ、トヨタ・カルディナ、日産ステージアなどが人気に。
2000年代前半には、ボルボやアウディからワゴンをベースに車高を上げ、ルーフレールをつけたモデルが登場。その最新プレミアム版がEクラスオールテレインだ。
Eクラスワゴンの4マチック(4WD)をベースに車高を25㎜ほど上げ、アルミ風装飾パーツを随所に使っている。艶がありながら武骨な佇まいは、アウトドア派のみならずシティユース派の心もつかむ。
今回も「この見た目が好き。高級なのにアウトドアにも行けて街でも山でもカッコいい。究極のハズシですね」(松田)。「こんなモデルがあるとはノーマークでした。SUVは流行りすぎてるし、これはイイ」(大西)と好評。
全長5m弱に全幅約1・9mというサイズはなかなかだが、車高は立体駐車場もOK。このハズシっぷりに1000万円強払えるリッチなあなたへ。
推しのポイント①|助手席のダッシュボードまで広がるハイパースクリーン
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「利便性以前に宇宙船のような未来感に圧倒される。助手席の人は落ち着いて目の前の映画やエンタメを楽しめるし、これに喜ばない人はいないでしょう」(松田)
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「レザーの質感が贅沢。キルティング風ステッチといい、マイバッハなの?と思うほど。ダブルサンルーフも開放感がすごく、気分が上がります」(松田)
推しのポイント②|ワゴンとSUVのいいとこどりな見た目と走破性
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「ちゃんとベンツに乗るのは今日が初ですが、ドアを閉めた後のドシッとした重厚感が心地よい。とてもリッチな気分にさせてくれます。モードを変えて車高を上げてもSUVより安定感があっていい」(大西)
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推しのポイント③|Eクラスワゴン伝統の、広々としたラゲッジスペース
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「想像以上にラゲッジが広くて驚きました。容量615Lというと、キャンプ道具はもちろん、子ども用の自転車なども積めちゃう。中型のSUV以上に便利かも」(大西)
自動車メーカーエンジニア、雑誌「NAVI」を経て現在も多数の雑誌で活躍。またTBSラジオ、webCG、経済系のWebサイト、YouTubeチャンネル「KozziTV」で連載をもつ。愛車は軽からキャンピングカーまで幅広く経験。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。