ファミリーカーでもけっしてガマンしたくない、楽しく乗りたい、と願う読者は多いはず。今回はモータージャーナリストが責任をもってオススメする最新の8台に読者が試乗! 本格派のSUVからコンパクトEV、ミニバン、スポーツモデルまでリアルな意見が集まった。
試乗したのは…
子どもが生まれてボクスターからBMW M135iに乗り換え。現在次なる家族のクルマを探し中。
クルマは見た目と音響で選ぶ派。愛車のレンジローバー・イヴォークで妻と九州旅に出たことも。
2024年、最も注目されたクルマ?|TOYOTA LAND CRUISER 250
特別だと思わせる本物感がある!(松田)
いま家族持ちのクルマ好きでコイツが気にならない人はいない!と言いきれるほどの圧倒的人気を見せるのが、2024年にデビューしたトヨタ・ランドクルーザー 250。世界に誇る伝説のクロスカントリー4WD、“ランクル”の最新モデルで、走行距離50万㎞でもビクともしない異様な耐久性を誇る新生ラダーフレームボディや、砂漠が多い中東でも安心できる世界トップクラスの悪路走破性が自慢だが、最大のキモは漂うオーラにある。
1951年生まれでトヨタ・クラウンをも超える長い歴史や、オイル交換なしで長距離を走っても焼きつかないエンジンはスゴいのひと言に尽きるが、そんな史実を知らない大人にも「何台乗れるかわからない残りの人生で一度は乗りたい!」(大西)、「クルマ好きでない人でもランクルはどこか特別だと思わせるなにかがある。ある意味ロレックスやライカにも近い魅力がある」(松田)とそのオーラは半端ない。
あえて魅力を探ると、漂う「本物感」なのだろう。イマドキのSUVとは違うシンプルかつ武骨な内外装や、フレーム付きボディゆえの高いフロア。同時に最新ダブルディスプレイや3列目シートを備えるので、初心者にも魅力的。世界に通ずる最強のファミリー向け硬派SUVなのである。
推しのポイント①|ネオクラシカルな外観と圧倒的な存在感
「水害や災害に強いと思いますが、そう納得してしまう本物感があります。小学生の頃からジープみたいなSUVが好きで、いつかはランクルかGクラスに乗ってみたい。武骨な“THE 男のクルマ”って感じがいいですよね」(大西)
「プラドのディーゼルは想像よりトラックっぽさがありましたが、ランクル 250はスゴい。乗り心地はもっとソフトだし、ディーゼル音も静かで滑らか。欲しくなりました」(松田)
推しのポイント②|直線的で使いやすく、高級感もあるインパネ
「先代のプラドに乗ったことがありますが、比べるとスイッチ関係やインパネの質感がいいですね。それでいて変な曲線を使わず、直線的で使いやすくて高級感がある」(松田)
推しのポイント③|折りたためる3列目シートを完備
「大人は座ると膝が浮いてしまいますが、子どもなら全然問題なさそう。頭上のエアコンがあれば、夏場も安心でうれしいですよね」(松田)
「3列目をたたむとこんなに広いスペースができるんですね(905L以上)。この走りとカッコよさでこの実用性はズルすぎますよ」(大西)
自動車メーカーエンジニア、雑誌「NAVI」を経て現在も多数の雑誌で活躍。またTBSラジオ、webCG、経済系のWebサイト、YouTubeチャンネル「KozziTV」で連載をもつ。愛車は軽からキャンピングカーまで幅広く経験。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。