2024.11.27
最終更新日:2024.11.27

【おしゃれな大人が選んだファミリーカー】メルセデス・ベンツ GLC250 & プジョー 208 GT Line|ラクさと楽しさを天秤にかけてたどり着いた2台

クルマがあれば、休みの日はどこかへ出かけたくなる。家族で乗ればさながら動く家になるし、時には独り占めするのもいい。みんなで愛情と感謝をもって接すれば、クルマはもっと応えてくれるはず。そして次第に、ファミリーカーは家族にとってかけがえのない存在になる。そんな家族とクルマ10組の週末をのぞいてみた。

Mercedes-Benz GLC 250 & Peugeot 208 GT Line|小澤匡行さん/エディター

Mercedes-Benz GLC 250

ラクさと楽しさを天秤にかけて
たどり着いた2台との生活

 本誌スニーカー連載でお馴染みの小澤さんは、5年前からメルセデス・ベンツのGLC 250に乗っている。さらに2年前にはプジョー208のGT Lineを迎え、忙しい日々の中で2台の性格の違いを楽しんでいる。

「以前はBMW5シリーズ(E39型)に乗っていました。次はレガシィのアウトバックが欲しかったけど、お目当てのいい中古が見つからず、帰りに向かいのメルセデスのディーラーに寄ったらGLCをおすすめされたんです」

 休日に遠方へ出かけることも考えると、運転支援技術が充実した4WDは条件だった。

「15年前から蓼科に実家の別荘があって。東京からは3時間ほどかかりますが、息子が幼い頃からよく遊びに行っています。今は頻度が減ったけれど、それでも時間を見つけては一人で行くことも多い。近場の温泉や小津安二郎の別荘だった無藝荘を訪れたり…あとは農園で野菜や果物を買うなど。アウトドアをしに行くぞ、という感覚ではなく、のんびりとしたルーティンを送っている感じです」

 再び東京での忙しい日々に戻ると、小澤さんはプジョー208に乗り換えることが多い。

「BMW5シリーズのほかに、初代VWポロに乗っていたこともありました。GLCはファミリーカーとして有能だし、仕事でも使える。だけど、どこかでもう少し都心でも楽しめる要素が欲しくなった。そこで、公私でお世話になっている松任谷正隆さんに相談したところ、208をすすめていただいたんです」


購入年
:2019年(GLC)

購入後の走行距離:1.4万キロで購入し、現在4.3万キロ

お気に入りのポイント:ベーシックなボディカラーと、マットブラックに塗り直したホイール

ほかの目的での使い方:子どものサッカーの送迎、撮影道具の運搬

Mercedes-Benz GLC 250 2
小澤匡行さん/エディター

蓼科の別荘にて。「天気がいい日はジョギングしたり、庭で本を読むことやノートPCを広げて仕事をすることもあります。ここにくるとザック・クラインの山小屋写真集『Cabin Porn』を読みたくなるんです」。

蓼科温泉浴場

近隣には外湯も多く、別荘から程近い蓼科温泉浴場へ行って身体を休めることも。

モダンで親しみやすいインテリア

モダンで親しみやすいインテリア。「長距離ドライブでは音楽以外にも映画を流しっぱなしにすることもあるし、ポッドキャストも聴きます」。

無藝荘
無藝荘 2

日本映画界の巨匠・小津安二郎監督は、晩年を蓼科で過ごし、以降の作品をすべてこの地で書いた。現在も残る「無藝荘」は、小津が仕事場として使ったほか、東京から来た映画関係者を招く場として多くの人でにぎわった。本来は現在の所在地から1キロほど離れたところにあったが、2003年に移築され一般公開されている。

信州そば
俊樹蕎麦 しもさか

小澤さんがよく信州そばを食べに足を運ぶのが「俊樹蕎麦 しもさか」。そばのメニューはシンプルで、せいろのみ。この日はそば粉のおしるこもいただくことに。

紅葉の中を進むGLC
紅葉の中を進むGLC 2

紅葉の中を進むGLC。山間は狭い抜け道も多いが、ミドルサイズのSUVなら難なく走ることができる。

Peugeot 208 GT Line

 プジョーは、メーターとステアリングが独立した「i-コクピット」が特徴。「内装はスポーツ仕様ゆえに赤いステッチが入っていて正直趣味じゃない。でも、そういうセンスを避けずに乗ってみるのもいいかなって」。

 小澤さんが購入した208は、現行より一つ前のモデル(2015年式)。GT Lineと呼ばれる少しスポーティな仕様だ。整備はフランス車の老舗店に任せ、トラブルもなく乗れている。

「走らせると結構楽しいし、フランス車特有の雰囲気があっていいですよね。妻もたまに208を運転することがあります。プジョーって、ロンドンに行くとロイヤルメールのバンに使われていて、僕の中では実用性の高い大衆車という印象です」

 コンパクトなので、仕事場のある南青山の小道や駐車場も無理がない。初の2台持ちだというが、ここには小澤さんらしい、実用性と楽しさを考えたクルマ選びがあった。

「昔も楽しいクルマには乗ってきたし、3人家族になってからも、実用性と楽しさのバランスは常に自分の中で揺れ動いていました。服と同じようにハイテクもトラッドもヴィンテージも好きだけれど、極端に古いクルマに家族で乗るほどの余裕は持ち合わせていない。そうやって考えていく中で、次第に振り幅が定まってきて。そのキャラクターの両極にいる2台がGLCと208なんだと思います」

 都内での仕事が忙しくなる一方、蓼科には新たに自分好みにアレンジできる別荘を購入する計画があるという。用途に応じた2台持ちの生活は、これからも充実しそうだ。

Peugeot 208 GT Line 2
Peugeot 208 GT Line 3

代々木公園から表参道、南青山へと向かう208。やはり都心の混雑した道や小道はこのサイズがいい。

ステューシー×マーティンローズのサンシェード

日差しが強い日は、ステューシー×マーティンローズのサンシェードを。ほかにフロアマットも揃えている。

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