クルマがあれば、休みの日はどこかへ出かけたくなる。家族で乗ればさながら動く家になるし、時には独り占めするのもいい。みんなで愛情と感謝をもって接すれば、クルマはもっと応えてくれるはず。そして次第に、ファミリーカーは家族にとってかけがえのない存在になる。そんな家族とクルマ10組の週末をのぞいてみた。
Jaguar E-PACE & Lotus Exige S|五十嵐裕基さん/LECTEUR 代表
家族も自分も満たしてくれる、2台の英国車
ジャガー・Eペイスに乗る五十嵐さんは、広尾や神戸で紳士服のオーダーサロン「レクトゥール」を経営する。多忙な日々において、長男のサッカー観戦はつかの間の安らぎ。週末の多摩川河川敷にはたくさんの家族連れの姿がある。サッカーや草野球の応援や送迎に来る親は結構多い。
群雄割拠なコンパクトSUV市場だが、五十嵐さんはEペイスのスポーティな性格に惹かれた。
「全長が短くキュッとしていますが、実は全長と全幅の比率がFタイプ(2ドアスポーツカー)と一緒なんです。キビキビとした英国車のスポーティさを感じられて楽しい。子どもは3人いますが、幼いうちは荷物をうまくまとめれば一台で旅行にも行けます」
そんな五十嵐さんは、自分勝手な週末も楽しむために、もう一台、英国の硬派なスポーツカーを所有する。
「モータースポーツを趣味にしようと、5年前にロータス・エキシージSを増車しました。富士や千葉など、関東近郊の走行会にはよく参加しています。息子たちからも好評ですが、エキシージSの全高は次男の身長とほぼ一緒で110㎝ほどしかないんです(笑)」
人とかぶらない絶妙なセレクトで、家族も自分も楽しめるなんて最高だ。
購入年 :2021年(Eペイス)
購入後の走行距離:5万キロ弱で購入し、現在8万キロ
お気に入りのポイント:Fタイプにも通ずる流麗なボディライン。特にリアまわりがお気に入り
カスタムしている箇所:Eペイスはノーマルですが、エキシージはシートをカーボンのフルバケットに交換。5点式シートベルトも(笑)
ほかの目的での使い方:たまにエキシージで息子とドライブも
五十嵐さんは洋服、クルマと同じように時計もこよなく愛する。この日はパルミジャーニ・フルリエのトンダGTを着用。
袖ケ浦のコースを走る五十嵐さんのロータス・エキシージS。「レーシングギアはアルパインスターズで統一しています」。
「ランドローバーなどにも通ずる贅沢なホワイトレザーの使い方が好きです」。清潔感ある車内には、サンタ・マリア・ノヴェッラのポプリを常備している。