クルマがあれば、休みの日はどこかへ出かけたくなる。家族で乗ればさながら動く家になるし、時には独り占めするのもいい。みんなで愛情と感謝をもって接すれば、クルマはもっと応えてくれるはず。そして次第に、ファミリーカーは家族にとってかけがえのない存在になる。そんな家族とクルマ10組の週末をのぞいてみた。
Mercedes-Benz E300|長嶋太陽さん/エディター
信頼性ファーストで選んだ
暮らしにフィットするワゴン
「以前は1998年式のボルボ・940エステートに乗っていました。故障は少ないと聞いていたのですが、実際は一年の半分は修理に出ていて…」と苦笑いで語る長嶋さんが、次の愛車に選んだのはメルセデス・ベンツのEクラスワゴン(2007年式、S211)だ。
「ボルボに手を焼いたのも、振り返ってみればいい思い出。昨年子どもが生まれたこともあり、次に乗るクルマは信頼性の高さを第一に決めました。かっちりと造られていて、乗り味はコンフォタブル。妻と子を乗せる愛車として最良の選択ができた気がします」
もとより長嶋さんは、根っからのクルマ好きではない。だからこそ、愛車選びにはファッションやカルチャーに精通する彼ならではの視点があった。
「自分に、暮らしにフィットするか。そういう観点でクルマを探しましたね。この年式までのEクラスは、近代化されつつある顔立ちだけど、どこかクラシックな気配も残っている。そういう曖昧な雰囲気が、ストリートでもモードでもない僕らしいといいますか。服と同じように、乗り手のキャラに合わせやすいのだと思います。生活圏内のどの風景にも溶け込む、普遍的なネイビーというのも決め手です」
購入年 :2024年
購入後の走行距離:6.5万キロで購入し、現在6.6万キロ
お気に入りのポイント:程よくクラシックなムード。ボンネットのエンブレムもお気に入り
ほかの目的での使い方:仕事で撮影用プロップの運搬など
「大切にされてきたワンオーナー車両を購入できたので、内装もかなりいい状態。丁寧に乗り続けます」。
家族揃っての休日は、みんなで代官山のパーソナルトレーニングジムへ。「妻と交代で子どもの世話をしながら、いつもどおりのメニューをこなします。家族連れの皆さんにぜひおすすめしたいです」。
愛用するベビーカーはヌナのもの。「ラゲッジは仕事の撮影道具もたくさん積めて重宝。ボルボもそうでしたが、やはりワゴンが欠かせません」。
長嶋さんは事務所の一角をギャラリーにしていて、この日は佐藤薫さんの個展が開催中。
「休日は、池尻大橋のマッシーフで軽い朝食をすませるのが定番です。この後に街を散策して、代官山のジムへ行くことが多いですね」。