2023.05.09
最終更新日:2024.03.08

ネオクラ人気はクルマだけじゃない。’80年代の国産スクーターを楽しむ大人たち

スモールバイクを楽しむなら’80年代の国産スクーターも面白い。プレ値がついていないモデルも多く、部品が入手しやすい車種を選べば日常使いもOKだ。

ネオクラ人気はクルマだけじゃない。’80の画像_1

年を重ね、古着に映える スクーターが欲しくなった

「年を重ね、古着に映える スクーターが欲しくなった」  スズキ・ジェンマ125  1982年式

スズキ・ジェンマ1251982年式

小梶哲也さん(40歳/アパレル)
 和製ベスパとも呼ばれるスズキ・ジェンマに乗る小梶さんは、6年前にベース車を格安で購入。自分で整備して楽しんでいる。
「以前は中排気量のオフロード車に乗っていましたが、年を重ねてコートや革靴を着る機会が増え、小柄なスクーターがいいなと。ただし、人とかぶらず純正部品が入手しやすいことが条件でした」
 ダサかわいい見た目が何より気に入っているという。
「近所への買い物にも使いますし、たまに妻と二人乗りすることも。都内ではこれくらいがちょうどいいなと思います」

スズキ・ジェンマ125  1982年式 メーター
スズキ・ジェンマ125  1982年式 フロント
初代ジェンマには50㏄と80㏄もあった。125㏄のメーターは100㎞/hまで刻まれている。計器類のアナログなデザインもネオクラの魅力。ヘッドライトとウインカーレンズは角型。この大ざっぱさは’80年代のイタリアンスクーターにも通じる。


ミニ四駆みたいなマシン感。 めちゃくちゃダサくて好き(笑)

「ミニ四駆みたいなマシン感。 めちゃくちゃダサくて好き(笑)」   ヤマハ BW’S 50 1988年式

ヤマハ BW’S 501988年式

鍵山侑平さん(29歳/会社員)
 原付はパワーこそ劣るが、普通自動車免許があれば誰でも乗れる。鍵山さんは、フォルクスワーゲン・ルポを所有しながら、半年前にヤマハのBW’S 50(ビーウィズ)を購入。日々の通勤に使用し、簡単な整備は自分でこなす。
「’88年式とは思えない状態のよさでした。それでもオークションで数万円。始動も一発で調子いい。クルマだと1・5倍の時間がかかる通勤路を軽やかに走れる。信号と信号の間とかもうちょいパワーが欲しいときもありますが(笑)」
 BW’Sは悪路も走れるスクーターとして知られる。丸目2灯のライトや太いタイヤが特徴だ。
「古いミニ四駆やバブル期のスキー板みたく、かなりダサいけど今見ると逆にイケてる。最高です」

ヤマハ BW’S 50 1988年式 メーター
ヤマハ BW’S 50 1988年式 フロント
おもちゃのようなメーターまわり。「このダサさ、ヤバすぎません?(笑)」とうれしそうな鍵山さん。オフロードバイクを意識した丸目2灯のライト。愛嬌のある顔は狐のようにも見える。ちなみにボディカウルはアマゾンで買えるというから驚き。


Photos:Kosuke Tamura
Hair&Make-up:Yuki Kato
Stylist:So Matsukawa

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