今やファッションアイコンとしても確かな地位を築いている、元祖クロカンSUVの「メルセデス・ベンツ Gクラス」。NATOの軍用車として誕生してから、今年で早くも45周年を迎える。それを記念し、モンクレールとNIGO®による世界限定20台のコラボモデル「G-Class Past Ⅱ Future」が発表された。

2024年には、初代Gクラスショートのコンバーチブルをベースにした、モンクレールとNIGO®によるプロジェクトカーが話題を呼んだ。今回の限定仕様車は、両者のクリエイションが現実的な量産車に落とし込まれたものだ。ベースにはG 450 dが採用されている。


まずは、プロジェクトカーそのままの掟破りともいえる、オリーブとライトグレーの大胆なツートンカラーが目を引く。武骨なカラーリングを堅牢なGクラスに与えてもモダンに映えるのは、自身のブランドでカモフラージュをストリートの解釈で流行させたNIGO®ならではのセンスといえる。
そしてフェイスとホイールはブラックアウトし、クラシカルな意匠を現代的に表現。大きな体躯が引き締まり、往年のクロカンSUVがもつ質実剛健さが引き立っている。




インテリアも落ち着いた印象にまとめられている。シートのチェック部分にはファブリックを使用し、こちらも初代Gクラスなどに採用された柄をオマージュ。1980~90年代のメルセデスが好きな人にはピンとくるデザインだ。




気になる「G-Class Past Ⅱ Future」の価格は3000万円。オプションを盛り込んだ通常のG 450 dやEVモデルが2000万円台後半に達することを考えると、特別な1台(国内は4台のみ!)を手にできる対価としては適正かもしれない。全国のメルセデス・ベンツ正規販売店で4月15日まで予約を受け付けている。